息の道
「いのち」とは、古くは、「いきのみち」と書いたという説があるそうです。「息の道」が詰まって、「いのち」となったという。呼吸はすなわち、生きていくことなのです。
呼、すなわち、「吐く」
吸、すなわち、「吸う」
でも、深呼吸でも「はい、吸ってー、吐いてー。」となりますね。逆ですね。
「過呼吸」という症状がありますが、空気を吸い過ぎているので、「大きく、ゆっくり吐きなさい。」という指示で症状が改善します。本当は心因性のものが多いですが。吐く息にフォーカスします。
ヨガでも、吐く息に意識を向けます。体の中の、老廃物や悪いものを全て吐き切る。すると、自然に任せて空気が入ってくる。水泳でも、息を吸おうと思うと、うまくいかない。水から顔を上げた時に、息を吐くと、ポンと空気が入ってくる。
また、腹式の呼吸を行うと、体の隅々まで、酸素が行き渡ります。宇宙から取り入れた酸素が全身に行き渡ります。人間のなかにある60兆個の細胞、一個一個に酸素が行き渡ると、細胞は生き生きします。
このことは健康の原点であり、現代医学も、呼吸法は、免疫力を高める、とか、病気の予防、脳の病気の予防等認められつつあります。
普段は意識せずに行っている呼吸ですが、気がついた時に、腹式の呼吸を意識してみましょう。細胞が一個一個活性化しますよ。