楕円球の青春 練習
こんにちは。
A大学のラグビー部生活。寮のことばかりでは、飽きてしまいますね。
練習のことを書きましょう。
でも、40年前のことですから、今ラグビーをプレーしている方の参考にはならないと思います。でも、練習は嘘をつきません。
当時は「練習では(他の大学に)負けない」練習だったと思います。今は、科学的に、効率を求めてやっているんでしょうね。昔は、特にこのチームは、走れ、走れでした。
練習のスタートは、2時か、2時半でした。
グラウンドは、ラグビー専用のグラウンド。新鮮でした。高校では、グラウンド一面使って練習することはない。半分、または、4分の1。硬球が飛んでくる中、練習してました。
グラウンド入り口に近い、ゴール付近。ゴールラインとタッチラインの交点にフラッグが立っています。このフラッグに笛が掛かっています。キャプテンフラッグと呼んでいたようにも思います。
練習前練習。練習開始の1時間前から、一年生は個人練習をします。その後、2年、3年と集まってきます。授業に出ていた部員も駆け足で更衣室に入っていきます。
時間を見計らって、個人練習をしていたキャプテンが、キャプテンフラッグに駆け寄ります。その走り出した様子を見て、部員は一目散にキャプテンフラッグ駆け寄ります。
「ピーッ」この笛は、集合の合図、この笛が鳴ると、グラウンドの部員は、キャプテンフラッグに集合せねばなりません。
「やるぞいいかあ!いくぞいいかあ!練習開始!」闘将の異名を持つ当時のキャプテンがよく言ってました。短くて、気持ちが入っていれば、いいんです。伝わります。
「ハイ! ハイ!」部員は応えます。
当時は、ヘッドスピードから。4、5人を1組にして、 キックされたボールを追い、ゴールまで走る練習。当時のラグビー界ではスタンダードだった練習と思います。
そして、ゴールラインはトップスピードで走り抜ける。ここ、1年生の役目。トップスピードで、ゴールを切ることは、とても大切なことです。
30分ですね。
次、サイドフォロー練習。22メートルライン中央から、右サイド、左サイド別にサポート練習。ゴールまで。よく、ノックオンした。これが元で、後にポジションチェンジ。
次、FW,BK別れ。FWはスクラムに、ラインアウト、後、モールラック練習。BKはオープン展開練習。
次に、総合練習。コンビネーション。FW、BK一体となった攻撃のフォーメーション練習ですね。防御の練習は、個人のタックル練習が主体でした。
以上で全体練習終わり。この後、個人練習。
キャプテンが個人練習を終えると、全体の練習が終わり。また、キャプテンフラッグへ。
こちらは、個人練習しながら、キャプテンの動向ばかり気になります。集合に遅れると良くないので。キャプテンがフラッグに向けて走り出したら、こちらもダッシュ!(時々、フェイントの時もあります。)
時刻は、5時半ぐらいかな。
さて、このあと、練習後練習。個人練習を終えた上級生から、更衣室に上がっていきます。また、二部(夜間)の部員は、上級生の「上がっていいぞ」の声で、下級生でも、練習を上ります。
一年生は、最後に上がります。グラウンドの片付けをします。
その後、ボール磨き。当時は革のボール。やりましたよね。ツバ、つけて。
1年生で、くっちゃべりながら、ボール磨いてました。
風呂に入って、寮に帰ると、10時でした。
プロポーズ大作戦(ドラマじゃないやつ、やすきよのやつ)を見ながら、晩ごはん。
食べ終わると、すぐに掃除。
「しょうとうー!」マネージャーさんの掛け声で、部屋に入ります。
ふう、やっと一日終わり。グラウンドには、6時間ぐらいいたでしょうか。
こんな毎日でした。
今日はこの辺りで、はいちゃらばい。