天に還る
こんにちは。五木さんと望月さんの対談も佳境に入っていきます。人間はどこから来て、どこにいくのか、ということです。
望月さんは「宇宙の大いなるエネルギーに戻っていくと考えます。」とおっしゃっています。さらに、続けて、
「この世を卒業するときは実は本人が知っているのではないかと考えるんです。この世でやらなきゃならない宿題が終わっていない時は、死ねないし、本人が、全てやり尽くした、もういいと納得した時、お迎えが来るんじゃないかと。」
望月さんがお母様を亡くされた時、ロンドンから気を送ろうとしても送れない、お母様がお亡くなりになった後、「延命措置はしないように」というメモを見つけ、この世ですべきことを全て果たし、還っていったんだな、と思われたそうです。
ヨガを死ぬまでやるとどうなるか。
二日前ぐらいに、ちょっと体に老化現象が現れる。もうそろそろかな、と身の回りの整理を始める。片付いたところで、布団を敷いて、横になり、休みます。家族は、ああ、寝たのかな、と思っている。いつも起きてくる時間に起きて来ないので、見に行ったら、大往生だった、そういう人が多いそうです。
ヨガをして気持ち良くなると頭の中に脳内モルヒネβエンドルフィンが出るらしいんですね。いつも訓練していると、布団を敷いて寝る時に、それが出て、気持ち良く、恍惚として向こうに行けるらしいです。
不老長寿は秦の始皇帝以来の人類の夢です。ある意味、現代は不老長寿を手に入れたかに見えます。しかし、健康に老いて、スッと還っていく。これはなかなむずかしいことですね。でも、本当に究極の目標、です。大往生を迎えたいものです。