バリ島紀行 * バロン会議
バリに到着した日はガルンガン。日本でいうお盆のような祝祭日。この後も10日間ほどお祭り状態が続く。
これに合わせて行われるのがバロンの大集合(通称:バロン会議)。
バロンはバリ島に伝わる獅子の形をした聖獣で、ほぼ全ての村が各々バロンを所有している。
今回はこのバロンたちに会うために旅行計画を立てた。
到着翌日、バロン会議が行われるタロ村に向かう。
個人で参加するのは難しいので、ツアーを頼んでおいた。参加者は日本人女性とその息子さん&娘ちゃん。イタリア人とのハーフだそうだ。
途中、ライステラスを見渡せる場所に停まって正装する。
再び出発してたどり着いた場所がすごかった。
お寺の敷地を埋め尽くす人・人・人……
タロ村を中心とした20以上のバンジャール(バリ島の村組織)のバロンが一堂に会し、ここでお祓いを受けるのだ。もちろん、村の人々も正装してバロンに付き添う。
バロンのお祓い(これ自体は見ることは出来ない)が始まると村人たちも正座して一斉にお祈り。ガイドさんが用意してくれたお線香で手を浄め、お花を指に挟んで手を合わせる。
私は毎日お仏壇に手を合わせているけれど、その時の気持ちとちょっと違う。
バリ島に再訪出来たことを喜び、この神聖な場に居る奇跡を感謝する。時が止まったような静けさと凛とした空気。バリ・ヒンドゥー独特の神秘的な雰囲気に心が浄化されていく。
でも、一目でよそ者とわかる私たち観光客を受け入れてくれた村の人々の優しさが一番の思い出。
ハードなスケジュールだったけれど、本当に行ってよかった。
何がハードだったかは、また書きます。