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小学生の私が未来の子どもたちへ送った贈り物
#エッセイ
先日、生まれ育った町を久しぶりに歩く機会があった。
今住んでいるところもさほど遠い場所ではないからそこにいる人々や雰囲気などはあまり変わらないと言えば変わらないのだが、幼少期を過ごした場所は歩いていてとても気持ちが良かった。
特に、私が通っていた小学校の横を通った時は何とも言えないうれしい気持ちになった。校庭にはその昔私も着ていた体操服を着た子供たちがわらわらしていて、その元気な声は私を明るくした。
私が小学校に通っていた時にちょうど学校全体の改修改築工事が行われ、私たちはその時通っていた者としていろいろなところに跡を残した。
図工で作った木彫りの板を新しい玄関ホールの壁に貼ってもらったり、小川が流れ植物がたくさん植わっているビオトープという自然エリアを校庭の一画に作ったり。
たしか、小川を作るためにまあまあ大きな石をみんなで大量に運び、一つずつ埋めていった記憶がある。
「何年後か君たちが大人になったころにはここにたくさんの生き物が生息して子供たちが観察できるようになるんだよ」と先生に言われた。
そうなってほしいな~と未来の子供たちのことを考えながら汗だくになって作業をした。
そんなことを思い出しながら小学校沿いを歩いていると、ビオトープに子供がいるのが見えた。4年生くらいの男の子が二人、首からボードを下げ写生をしているのか虫の観察でもしているのか、楽しそうに会話をしながら並んで座っていた。
私はその光景がとても尊いもののように思えた。
私たちがビオトープを作ってから十数年経った今、当時先生が言っていたように本当にたくさんの生き物が生息しているのかはわからない。
でも、子供たちは楽しそうに笑っていた。
小学生の私が思い描いた風景がそこにはあった。
それだけで私はとても幸せだった。
10年後も20年後も小学校とビオトープが変わらず存在し、子供たちの元気な声と笑顔がそこにあってほしいと心から願った。
ではまた☺️🌱
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