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生成AIとの1on1に負けないために。判断力を節約する


脳の貴重なメモリを浪費しないために。

バスケット漫画「SLAM DUNK」 山王工業戦
湘北のエース流川と山王のエース沢北の、1on1のエピソードが忘れられない。

オフェンスの鬼の流川が幾度となくドリブルを仕掛けても、沢北を抜けない。

絶対の自信をもつドリブルが通用しない敵。
しかし、流川は試合中に味方へのパスを覚える。
パスもするんだと沢北の頭に入り、対応に迷う。

「2本のパスは布石… 一つに絞れないから考える ディフェンスは後手になる」安西先生

そして流川がはじめて抜きさる。

流川がさらに株を上げた名シーンだけど、実生活や仕事への示唆も大いに含んでいると思う。
「あきらめたら、そこで試合終了ですよ」よりも。

これまでの生活を一変させるような勢いで進化するAI技術。
noteを含めたネットサーフィンをする時、いつのまにか新しい習慣ができていたと気付いた。

文章や画像、動画などをみる時に、生成AIなのかどうかを判断しているのだ。
「もしかして人工生成されたコンテンツかも」と反射的に頭によぎる。
無意識のうちに、迷いながら見たり読んだりするようになった。
わずかだけど余計な時間と労力が生まれる。

一番気に病んでいるのは学校の先生だろうか。
「提出された課題レポートは、生徒自身が書いたものか?」
誰でも生成AIが使えてしまうから、点検せざるをえなくて先生は大変そうだ。

クラウドソーシングなどで、ライターに発注している人も、納品された記事をチェックする手間が増えた。
「生成AIチェッカー」など、AIが書いたかどうかをチェックするソフトやサービスも登場している。

生成AIの進化は「判断する手間の増加」というデメリットを生んだと言えそうだ。

判断力を無駄遣いしないために

ケンブリッジ大学教授の研究によると、人は1日に平均3万5,000回の決断をしている。
そのうちの数%を、生成AIの影響で削られてしまっている。

人間が1日で決断できることには限りがある。
だから重要な決断のために、脳のエネルギーを節約しておきたい。

Appleの創業者スティーブ・ジョブズは、決断するエネルギーを無駄遣いしないために、いつも同じ服を着ていたというのは有名な話。

noterができる節約はどんなものがあるだろう?

• メールチェックの回数を減らす
• noteのダッシュボードの確認回数を減らす
• 迷いながら書かないために、記事構成や見出しを固めてから書く

などだろうか。
それらもいいけど小手先のものだ。

根本のところは「理念と読者」だろう。

「こういう思いがあって、こういう読者に届けたい」

発信の軸がしっかりしていれば、記事の内容がまっすぐになる。
言いたいことがブレるから、何を書こうか迷子になる。
読者が定まっていないから、何を書くべきか分からず時間がかかる。

一人の書き手としての信念に迷いがないか、要チェックだ。


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