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エッセイ|見える化した定期検診で口内と文法のケアを

毎日自己流で磨くより、定期的な歯科検診
毎日自己流で書くより、定期的な添削

僕はの定期検診には少なくとも年2回は行っている。
健康状態を検査してもらい、専用器具でクリーニングをしてもらう。

日本人の成人に関する統計では、
3~6ヶ月に1回の受診が一般的で、1年に一度以上受診している割合は全体の89%。 半年に1回以上は58%。

だから、頻度としては問題なさそうだ。

検診直後は歯への意識が高くなっている。
「今日から丁寧に歯磨きをするぞ」
「アーモンドクラッシュポッキーはガマンしよう」
と意気込む。
襟を正される思いだ。

しかし、時が経つにつれて、日々のケアが疎かになっていく。
アーモンドクラッシュポッキーを全く食べない生活なんてありえない。

正したはずの襟が折れ曲がり、シワになってしまう。
そして、次の定期検診で後悔する。
これを繰り返して歯をダメにしていってしまう…。

近しい人が病気で亡くなった時などにも、死への恐怖から健康意識が一時的に高まる。
「自分はこんな大病にかかりたくない」
睡眠、食事、運動を見直す。好物の豚骨ラーメンは控えよう。
だが、数週間で元の不健全な生活に戻ってしまう。券売機でチャーシュートッピングのボタンを押してしまっている。

健康のための習慣は常に忘れないようにし、実際に行えるようにしたいものだ。

サボりだす原因はなんだろう?
アーモンドクラッシュポッキーが美味しすぎるから?

人は怠けたくなる生き物で、ついつい楽をしてしまう。
どうしたら習慣にできるのだろう?

定期的に他人から評価を受けることが必要だ。
つまり、歯科検診に年数回行くと決める。年始に予約をとってしまうのがいい。

そして、「歯を磨けているかどうか」を実際に見せてもらうことだ。
プラークチェッカーという診断があって、
歯垢染色液という紫色の液を歯の全体に塗り、その場で歯磨きをする。
すると、色が残った箇所が磨けていないとわかる。

つまり、どれだけ磨けているかを「見える化」するのだ。

プラークチェッカーを受けるのは常識なのかな? 
僕は何度か転院して、今のクリニックではじめて受けた。
「こんなに便利な検査があったのか」と感心した。

同時に、はじめて添削サービスを受けた時を思い出した。
Wordの「校閲」機能によるフィードバックを見て
「訂正箇所が分かりやすくて便利!」
と声が出そうになった。

文章の添削でも、修正箇所がハッキリわかると理解しやすい。
・助詞が抜けている
・口語っぽい書き方になる
・タイトルがありきたり
などの癖に気づける。

しばらく記事を書いていると、また同じことをやってしまいがちだ。
だから、添削も3~6ヶ月に1回は受けるといい。
有料にはなるけれど、
歯科検診の自己負担額は1回あたり2,500~3,000円程度。
このくらいの金額でも、添削をしてくれる人はいる。

せっかく知った文章テクニックを使えていないことにも気付ける。
歯間のケアのために買ったけれど、埃をかぶったままのデンタルフロスのように。

毎日歯を磨くなら、正しい磨き方かどうかのチェックを。
毎日書くなら、正しい文法かどうかのチェックを。

アーモンドクラッシュポッキーはほどほどに。


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