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文章力のための読書。冊数マウントをとるよりも、手にした1冊を大事に
人は自分の努力を認めて欲しい生き物だ。
僕は毎月、noteや文章の勉強に関する振り返りをしている。
・noteを予定通り投稿できたか?
・本を何冊読んだか?
PDCAは絶対するべきだが、数をこなすことが目的になっていてハッとする時がある。
投稿数を気にして記事の質が下がってしまう、はあるあるだ。
特に読書は、読んだ冊数が目的になりやすい。
作品を楽しむはずの読書が、読破数を重要視してしまう。
「一ヶ月に5冊も読んだから、先月は読めたほうだな」
「一ヶ月で1冊は少ないな」
冊数ばかり気にしている。
「社会人の半分以上が月に1冊さえ本を読まない」というニュースを見れば、
自分は最低何冊かは読んでいる、とマウントを心の中でとってしまうことも、、、
それよりも書籍から何を学んだか? 身についたか? が大事だ。
目的と手段の入れ替わりだ。
僕はエッセイが好きなんだけど、小説よりも文字数が少なめだから完読しやすい。
最近読んだ、
・ノーベル文学賞受賞『すべての、白いものたちの』
・江國 香織 『とるにたらないものもの』
どちらもアッサリ読めてしまう。
1冊を読めたことに充実感を覚えてしまう。
エッセイこそ文章を噛みしめて読むべきものなのに。
作品を味わう・深く理解することを意識する
同じ本を少なくとも2回は読む。理解が深まるし、書籍代の節約にもなる。
有料noteもそうだ。買い漁るのではなく、少なくとも2回以上は目を通して、実践で使えるまで読み込む。
ノウハウコレクトは何か目的があるならいいけど、「過ぎたるはなお及ばざるがごとし」となりやすい。
読破数を稼ぎたくなったら、すでに手元にあるコンテンツに、もう一度目を通す。
「本を何冊も読めたぜ」系の話は自慢・自己満足になりやすい。
しっかり内容を理解しているかも怪しい。
さっぱり頭に残っていなくて愕然とすることも多い。
働いていると本が読めなくなる社会人が多い中、月に何冊も読み切れるのは素晴らしい。
だからこそ、その意欲を見せかけの数字で終わらせたくない。
丁寧な読書は、自分の文章力を確実に高めてくれる読み方だ。