「ずるい考え方 ゼロから始めるラテラルシンキング入門」
「ずるい考え方 ゼロから始めるラテラルシンキング入門」
木村尚義著
著者はアカデミーヒルズ六本木ライブラリー個人事業研究会会長。流通経済大学卒業後、ソフトウェア開発会社を経てOAシステム販売会社に転職。たったひとりでパソコンショップの運営を任されるが、パソコンマニアの常連に接客と機種説明を任せるなど、ラテラルシンキングを駆使して売上を5倍にする。
「ラテラルシンキング」という言葉に引っかかっては何だろうか?と思い本書を手に取った。
何かを変えなければいけないと考えている社会人、すべての人にお勧めの一冊ということになろうか?。
ものの見方を少し変えてみることで、問題解決の糸口がつかめたりする。ということなのだろうなあと思った。クリスピー・クリーム・ドーナツが無料でドーナッツを配るという販売促進事例など大変面白く思った。
ポイント
① 「大事なのは、「最終的にどうなっていればいいのか」という視点で発想することです。」
② 「他人に作業をさせるときには、それが面倒なことだと思わせてはいけません。また、相手に「やらされている」と気づかせてもいけません。自分のしていることが誰かの利益になるとわかってしまえば、誰も手伝おうとは思わないからです。」
③ 相手を疑うのではなく、提示された前提を疑ってみる。この習慣を身につけることで、固定観念の鎖が破壊され、自由な発想を手に入れることができるのです。
④ 「最小の力で最大の効果を出す」ための方法は、次の3つのパターンに分類することができます。 ●他者の力を借りる ●作業を組み合わせる ●「楽する権利」を手に入れる
本書の目次から印象的な言葉をいくつか抜粋するので、気になった言葉があれば是非本書にあたってみてほしい。
●弱者が生き抜くための3つの方法
●新しい価値は「組み合わせ」から生まれる
●スティーブジョッブスのマッチングセンス
●目先の利益だけを追求しない
●無駄なものをすてない
●マイナスをプラスに変える
疑う力 ・抽象化する力 ・セレンディピティ。これらが、ラテラルシンキングに必須の能力ということだ。
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