【読書ノート】『株式会社タイムカプセル社』
『株式会社タイムカプセル社』
喜多川泰著
ITの会社を起こして、一時期は、成功していたのだけど、倒産させてしまって、どん底の人生を送っていた新井英雄(45歳)が、転職して、入った会社というのが、タイムカプセル社。「10年後の自分に宛てた手紙を預かって、10年後に本人に届けるという会社。
印象的だったこと。
①若い時、夢がないことについて。
人生の初期段階では存在のパスが明確ではないことは特別なことではなく、それは人間の経験の多様性を反映している。この状況では、私たちが直面している現状に集中し、その瞬間瞬間に最善を尽くすことが、真の意味での存在を理解し、自己を形成する鍵となる。
②世間から風当たりが強いと感じたとき
逆境が強ければ強いほど、我々は自己の潜在能力を引き出すことができ、それは結果として新たな高度へと導く。未経験の困難は、自身を超越し、現在の状態から脱出するための機会となる。一方、状況が順調であっても、それが我々を前進させる保証はない。逆境は、成長と進化のための重要な要素なのだということ。
③自分の声
我々の人格は、耳に入る言葉により絶えず成形され、その中でも最も効果的なのは自己対話の声である。自己対話における言語の選択は、私たちの自己認識と世界観を形成し、それが行動や態度に反映され、人格と生き方を変える力がある。この概念は、言葉が現実を作り出すという哲学的見解と一致する。
本書は、自己啓発的なテーマを取り上げて、非常にわかりやすい言葉で、物語が展開されて、人を勇気づける一冊だと思う。
10年後の自分宛に手紙をかいているわけでは、ないけど、日記や手帳は、つけているので、見返してみると面白いと思ったりする。
10年前とは、全く違う人生のテーマが与えられていて、自分の人生ながら、面白いと思ったりする。
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