72時間断食をやってみた
こんにちは、RtoRの井川です。
今年も2ヶ月が過ぎましたが、年末年始太りは一向に解消されず、先月ふとしたときに断食(ファスティング)はダイエットにも、体調を整える意味でも効果的で、24時間365日働いている胃腸を休めるいい機会だという内容の記事を目にしました。
思い立ったが吉日で、先週末にかけて72時間断食を行ってみました。
結論としては、48時間で断念してしまいしましたが、折角なので体験記として記したいと思います。
「まずは家族の説得から」
2月中頃に断食をひらめき、実行に移すにあたり、専門の施設に入るか、自宅などで自己流に行うかという選択肢がありました。
専門の施設もいくつか調べたのですが、コスト面で結構な費用がかかることと、仕事が自由にできないかもしれないことを考慮し、自己流で行うことにしました。
また、自己流と言っても自宅にいると、朝食や夕食にどうしても出くわしてしまい、断食の意思が揺らぐことを恐れた私は、自宅近くの仕事用マンションに引きこもりながら断食を行うことにしました。
妻とはこんなやり取りだったと思います。
私「実はさ、丸3日間(3泊4日)断食をやりたいねん…」
妻「そうなんや、何も食べないの?」
私「そうやねん、一日梅干し一個と水だけで過ごすらしいよ」
妻「そんなんできるの?」
私「そうやねん、そこやねんけど、家にいたら絶対食べてしまうと思うから、向こうのマンションに引きこもって3日間過ごそうと思うねん」
妻「は?その間帰ってこないの?朝の子どもの世話(朝食、弁当、見送りなど)とか、土曜日のスイミングとかどうするの?」
私「そこやねんけど、全部任せていいかな?どうしてもやりたいねん」
妻「は?ありえへんけど、わかったわ」
とまあ、かなり省略しましたが、何とか妻から了承を得て、仕事用狭小マンションに布団や梅干を持ち込み準備万端でスタートしました。
「順調な滑り出し」
平日に開始した断食でしたが、その日は面談も普通に入れており、特に空腹感とか感じることなく、集中して仕事を行うことができました。
夜になるとさすがに少し空腹を感じましたが、駅前のジムでお風呂とサウナだけ利用させてもらいさっぱりした後に、初日分の梅干を一個食べて、普段あまり見ない映画を見るなど、断食中だということをあまり感じない初日となりました。
「暇と街が食欲を刺激してくる」
2日目は平日ながら仕事の予定を一切入れず、朝からジムのサウナに入り、身を整えたうえで、2日目分の梅干を頂きました。その後、メールの処理などを一通り済ませた後に、狭い仕事部屋にずっといることもできず、以前から一度行ってみたかった「浜離宮恩賜庭園」に行ってみることにしました。
浜離宮恩賜庭園まではもともと車で行く予定で計画したのですが、その日は修理に出していることを失念しており、実際には電車でいくことにしました。
しかし、電車での移動となると様々な誘惑が私の心を折ろうとしてきました。駅前の牛丼屋のダクトから流れ出す匂い、乗換駅で漂う香ばしいクロワッサンの匂いなど。その誘惑をサングラスとマスクでかわし、何とか無事到着し都心のど真ん中にある日本庭園を楽しみました。
その後、庭園近くから水上バスが浅草方面に出ていることを知り、同じルートで帰るだけでは面白くないと思い、初めて水上バスに乗ってみることにしました。
この判断は大きな間違いで、水上バス自体は開放感あふれ、食欲を刺激してくることも一切なかったのですが、浅草に着いたとたん目には数多くの飲食店の看板が飛びこんできて、何とか振り切って地下鉄に乗り換えるも、上野、池袋と電車を乗り換えるたびに「おいしいものを食べたい欲求」が襲ってくるのでした。
「3日目の朝、心折れる」
それでも何とか帰ってきた私でしたが、もう気持ちは折れかかっており、何ならこのまま家に帰ろうかと思い、妻に電話してみましたが不通で、娘(8歳)の携帯に電話をしてみました。
娘「どうしたの?」
私「いや、どうしてるの?」
娘「今帰ってきたところ」
私「学校楽しかった?」
娘「うん、楽しかったけど、いま忙しいから切るね」
私「…」
娘からは早く帰ってきたら?と言われることを期待して電話してみたものの、見事に期待は裏切られもう一晩狭い仕事部屋で過ごすことになりました。
そして3日目の朝、目が覚めた瞬間に自宅に帰る決意をしました。
「結果として得たもの」
早く目が覚めてしまったこともあり、朝5時ごろに帰宅し、普段は掛けていないドアロックもかけられており、寒空の中、自宅の前で10分ほどドアをノックし続け妻に怒られながらもようやく中に入ることができました。
そんな結末は迎えたものの、体重は3キロ減り、意外と1日くらいなら食べなくても動けるし、仕事も集中してできることが分かりました。
48時間で腸内環境が良くなったとか、肌質が改善されたとかの実感はありませんでしたが、今後はプチ断食(18時間)などを行い、食事量を減らす、胃を少し休めるなどの意識でやっていきたいと思いました。また、断食は家族に迷惑をかけない程度にやるということも大切です。
★人材コンサルタント専門エージェントへの相談はこちら