宇宙(鼻の穴)に咲く一輪の花(鼻毛)
鼻毛を育てて、抜く。それが"抜き活"
果てのない暗闇。無音の世界。
生命を拒絶した大地に雄々しく根を張るは…
そう、鼻毛です。
鼻毛を育てています。
伸ばして、伸ばして、鼻がムズムズしてきたら穴の反対側の手を使い引っこ抜く。
これがちょ〜気持ちいいのです。
ただ、安易に抜いてはいけません。心得がふたつほどあります。
ひとつはできる限り多くの鼻毛を掴むこと。
毛は細いです。狙った一本を掴もうとすれば、指の間をするりと滑り、フラストレーションが積もりに積もる。
鼻毛の雄々しさに負けないくらい豪快にゴチ掴んでください。
そしてもうひとつは臆さないこと。毛の抜ける痛みに怯んでしまえば、爽快感より不快感が勝ってしまいます。
深く息を吐き、全神経を指先に集中させ、一気に引き抜く。
頭蓋骨に響くブチブチッという音はまさに脳内麻薬。トリップ間違いなしでしょう。
抜いた鼻毛の写真を載せるのはアレなのでキレイな花を
キング、現る
鼻の穴にはキングが住んでいます。
他の毛たちとは一線を画す長さ、太さ、逞しさをもったキング鼻毛が、時折姿を現すのです。
こいつホントに太いんです。
その差は一蘭と二郎系ラーメンくらい。違いは一目瞭然です。キングどの出会いを求めて、僕は日々、抜き活をしているのかもしれません。
比較画像
もしあなたが、あなただけのキングを見つけたのならめいっぱい可愛がってあげてください。
指の腹で転がして、その太さを感じてください。
両端を押し潰し毛を曲げて、その固さを味わってください。
キングとの邂逅は鼻毛ライフの醍醐味なのです。
数秒前まで、身体の一部だったでしょう?
ここまで読んでくださりありがとうございます。もしかしたら「鼻毛なんて…」不潔に感じた方もいるかもしれません。
でも、考えてみてください。
この鼻毛は数秒前まで、髪の毛やまつ毛と同じく身体の一部だったものです。
それが、抜けた途端に不潔扱い。そんなのあんまりじゃありませんか。
本来、鼻毛は鼻孔を守るための大切な器官です。その役目を終えた彼らを拒絶するのではなく、労るのが、主たる我々の役目だと、僕は思います。
それは誰のの鼻毛であっても同じこと。
人は愛しさを相手に伝えるため、頭を撫でます。髪の毛を触ります。
同じように、鼻毛に触れるのも愛情表現です。ぜひ、好きな人の鼻に指を突っ込んであげてください。
【今日の一曲】ハナノユメ
鼻の夢です。