書評 それでも作家になりたい人のためのブックガイド 渡部直己 すが秀実
もう30年前に出た本だが、当時小生はいまは亡き専門学校に在籍し、著者たちの授業を受講する機会に恵まれた。著者は気鋭の文芸批評家として、文壇が恐れるコンビとして、こうしたメディアでさまざまな批評を行っていた。あまり本を読んでこなかった小生にとっては、いろいろと刺激になることが多かった。渡部氏に関しては、かなり課題となる文章を書いたうえで、ゼミに合格した。学ぶ部分も多かったが、割と生徒によって、贔屓があった印象を受けた。そんななか、年月が経ち、渡部氏はこんなことに。以前、こちらでも触れた。
良くも悪くも、大学の先生と生徒の関係というのは、私的な部分が入り込みやすく、外のチェックも効きにくい側面もあるし、相談窓口も設けているが、やはり表面化しにくい。
そんななか、最近他大学の学生とはいえ、こんな話題も。
宮台先生も、若い時にメディアを通して、面白く感じたこともあったが、今思えば、本であの時もずいぶん女子高生の声を集めていたなあ、と。
大学はもはや聖域ではないということを、これらの話題から感じる次第。