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韓国語翻訳分析|”サセンペン”どう訳す??

韓国語を習得して、翻訳を学んでから、記事を読みながら日本語の文章でも翻訳文でも「この日本語気になる!」みたいな体験をするようになって、私だったらどういう文章にするかなとか、どう訳すかなと考えることが多いので自分の蓄積のためにも残していきたいな~と思っています✨

⚠️ニュースサイトなどから引用して分析したり、私だったら~の訳文や見解を載せていきますが、翻訳文に正解はないことと翻訳者さんの文章を否定するものではないことご理解ください。



❓”サセンペン”日本語でどうしよう!

今回の分析記事👇

初回は、aespaの生配信中に”サセンペン”からの電話・・・の記事。

K-POPアイドルが好きな方は、”サセンペン”が何を指すのかすぐに理解できたはず。
日本語の文章は、全日本語話者に向けたものであるので、K-POPファンでなくても理解できる文章にしないといけないですよね。また、K-POPが好きでも、韓国語、文化については分からないという場合もあると思います。
「昨日aespa好きになった!」という人も記事を見ているかもしれない…!


👩‍🔧まず分解してみる!


”サセン”=私生活(サセンファル/사생활)の略語。
略語!韓国人、すぐ略す!!若者言葉では本当に何言っているのか分からないレベルもあるし、若者でなくても、社会で一般的になっている略語はいろんな世代でどんどん使われている印象!

”ペン”=ファン(팬)
これは韓国のアイドルや俳優を好きなったら一番最初に知るんじゃないかくらいの頻出単語ですね!

で、サセンファルペン(私生活ファン)がさらに略されて”サセンペン”になったということですね。そして”サセンペン”とは”芸能人の私生活まで追いかけるファン”を指すとのこと記事内にも説明がありますね!

怖いですね!日本語にはイコールになる言葉が見当たらないので、アイドルの私生活はある程度守られているということなのか…また会話では”サセンペン”とも言わずに”サセン”と言っているケースが多い印象!


📝文章でどう表記するのか!

記事内では、”私生ファン”と表記していますね。日本語にできる部分は日本語で表したパターンかなと思います。

むずかしい…でもやっぱり記事を読んでる人に止まらずに最後まで読んでほしい!という気持ちがあるので(メディア運営者目線としては、記事途中で離脱されてしまうのは悲しい!PVほしい!はず…!)、
さらに違和感なくしたい!私が考えた候補は下記!

①サセンペン:原文の国での読みを尊重。

②私生活ファン:完全に日本語にしたバージョン。私生活ファンという単語をみたら、頭で「ああ、私生活知りたいファンか、、」と連想できそうなので。

”私生ファン”を採用しなかった理由:”私生”という言葉を調べてみると”法律上の夫婦でない男女間に子供が生まれること”で、誤解を生む可能性があると感じたことと、
文章を読んでいて頭では「”しせいふぁん”と読んでしまうな…”しせいふぁん”ってなんだろ」となってしまい、以後の文章がぼやけてしまうと感じたためです。韓国語には漢字語があるので、訳す際に漢字にできる便利な面もありますが、略語には気を付けたいですね。

”サセンファン”を採用しなかった理由:サセン=韓国語読み、ファン=日本語読みなのでずれが生じ、違和感があるなと感じたため。韓国語が分かる方にとってはそこまで違和感を感じないのかもしれないですが、あくまで目指すは全日本語話者にとって分かりやすい言葉のチョイス!


💤最後に

韓国には本当に新造語や略語が多くて、面白いけど翻訳者泣かせだなと常々思う…
けど、この泣かされている時間(調べまくったり、どうしたら一発で違和感ない訳語にできるか考えたり)がとても楽しい😍

こんな感じで普段何に気を付けて翻訳しているかとか、どうやって考えて訳文を決めたかなどを共有しながら単語の紹介もできればな~と思っているので、翻訳を学んでいる方(私も一生勉強中)はもちろん、韓国語の単語に興味ある方も楽しんでくれたらうれしいです!!

翻訳者さんや、翻訳を学ばれている方の”私だったら~”も聞いてみたいのでコメントください~🙋‍♀️

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