同僚や上司と行く飲み会って仕事ですか?
はい。そうです。仕事です。
と決めたのは最近のこと。働き方改革が施行されるのでこれはグレイゾーンだなぁと思いまして、株式会社アールアールジェイでは社内の飲み会は仕事と定めました。結論としましては、その方が気軽に飲みに行けますし断りもしやすいという判断をしたのです。
何でもかんでも綺麗に行くわけではないのは重々承知なのですが、僕の立場で飲み会は仕事ではないから自己判断で行くようにとまでは言い切ることが出来ないと考えるようになりました。
だって、僕が飲み会や食事を誘ったら、社員は断れないでしょ?という事が全ての発想の起点です。というわけで僕が飲み会に行くのは歓送迎会を除いたら年末の1回だけ(3年くらい前からだったと思います)それも「お疲れさまーーー」と乾杯をしてそそくさと帰るのが通例となっております。なんでそうなった?と言われると理由はいろいろあるので、別の機会でもお話をしたいと思うのですが、会社のみんなはおおむね受け入れてくれると考えています。僕とのコミュニケーションは僕からの気軽な声掛けと面談でとればいいのではないかと思った次第です。ですので、社内の飲み会は全て仕事と定めました。その代わり若干のルールも作りました。3人以上の飲み会でなければ仕事と認めないということと、基本的に仕事としては異性を1対1では誘わない、これもルールにしました。あえてその様に明文化しました。そうすると断りやすくなるからです。個別の飲み会の費用は会社は負担しません。残業代はつけます。そんな感じです。
逆に言えばプライベートであればお好きにどうぞ、会社は関与しません、というわけです。
社内で飲み会に誘われるという観点では、なにも従業員だけに限りません。アルバイトさんや派遣のスタッフさんがうちのスタッフと飲みに行ったりしたときはどうするのか?という点も想定しておかねばなりません。そこをちゃんと定めてないと誘われた側も困惑することになるので、飲み会に誘われて出席したら対価を支払うべきだと定めました。当然、こちらは飲み代は会社負担です。在宅ワークの方には交通費も支給します。
ただし、派遣さんやアルバイトさんは出席にあたり代表の僕に事前に承認を得ることを絶対的なルールとしました。これで、社員がかりにアルバイトさんや派遣さんを仕事として飲み会に誘った場合は僕を通さなければなりません。これは対価を支払う以上は当然のことだと思います。これで僕が知らないうちに社員以外のスタッフさんと社員さんが仕事として飲みに行くことはなくなりました。
重ねて言いますがプライベートであればそれは会社が関与するところではありませんので、それは知りませんということになりますが、派遣スタッフさんや契約スタッフさんが本当は誘われるのが迷惑という場合は僕に相談がしやすいのではないかと思うのです。あんまり考えたくはありませんが、勤務時間の水増しを狙って飲み会に誘えなんて人もいなくなります。
話はそれます。
なんでここまで想定してるんですか?と思われた方がいるかもしれません。ここまで考えるには僕の会社員時代の経験があります。それは僕が会社員時代のことです営業事務の派遣スタッフさんが僕にこっそりといったことがあるんです。
『あの部長、自分の決裁権のある派遣スタッフさんを飲みに誘って口説いてくるから大嫌い』
その方が言うには飲み会を断ると派遣契約を切られたり今後の契約更新を断られてしまう、とのことでした。そういう勘違いをしている人なので、本件は飲み会では終わりませんでした。実際に別の部長さんは愛人関係になっているとかいう噂もありました。
そこで学んだのは、このようなケースの場合は若輩者や中間的な立場の人間には動けません。下手に動くと派遣スタッフさん自身に迷惑が掛かることがあるからです。うちのメンバーがそのようなことをするとは思いませんが、ちゃんとそういうことが起こらないように予めルールを定めておくことは重要だと思いますし、こういう雰囲気が社風というのを醸成していくのだと思います。
そもそも、そのスタッフの評価を決めたり決裁権限がある人は気軽に飲みに誘うというのは実は、あんまりいいことではないのです。
更に話はそれます。
僕はお酒が1滴も飲めません。ですので、実はそのことで、「お酒を飲みたい人の気持ちが分かってない」という風に思われる方もいるのかもしれないのですが、そこはごめんなさい。やはり完全にはわかることが出来ません。逆に言うと行きたくない飲み会というのもないのですが・・・。
是非とも勘違いしてほしくないのは、僕は飲み会自体は決して嫌いではないのとお酒を飲まなくていいのであればむしろ喜んでいきます。最近はもっぱらトマトジュース飲んでいます。
昔は良かったとは言いませんが当然、悪いことばっかじゃなかった。
なにが良かったかと言えば、部下からコミュニケーションを取ろうとしなくても話す機会が沢山あったので先輩や気の合う同僚とのコミュニケーションは非常に楽しく、お互いの理解は深かったようにも思えます。
先輩に美味しいものを教えてもらえた。昔はレストランのレビューサービスなんかも黎明期でしたので先輩にお店を教えてもらったり、美味しいものやその店の名物をごちそうになったりもしました。もちろん普段では行けないようなお店にも連れて行った頂けた。
そう言えば沢山奢ってもらえた。
飲み会の席で仕事に対する本音や裏話を教えてもらえた。(説教に発展するリスクがありましたが・・・)
物事は良いことばかりでも、悪いことばかりでもないと思いますので、あの当時の良かったことは良かったこととして文字にしておきますが、今ではちょっとね、と思う事もありました。
さて、このような経緯がありまして社内の飲み会は仕事と定めました。
問題や不満が起こりそうなところ、不公平感が出てきそうなところはあらかじめルールをトップが定めておくと働きやすさに繋がる
と僕は思っています。中小企業は大手ではありませんので、トップがしっかり決めることでルールを定着させることも出来ます。福利厚生という言葉がありますが何もお金を使う事ばかりが福利厚生ではないと思いますので、そんな想定で僕は、会社経営を進めています。
創業15周年を迎えましたので一区切りという事で昔語りをさせて頂きます。宜しければご覧くださいね。