Googleサイトで作るグループウェア(30)ーハイパーカード(HyperCard)を再現ー
この記事を読んで欲しい方
Googleワークスペースを企業DXに導入したが、上手く広げられていない方
Googleワークスペースを導入しようと考えてる中小企業の方
無料のGmailやクラウドアプリだけ使っているテレワーカー
GIGAスクールなどでGoogle for Eduを導入している学校
①ハイパーカード(HyperCard)とはなにか
ハイパーカードとは、ハイパーテキストを実現した最初の商用ソフトウェアで、1987年にApple Computer(現:Apple)のビル・アトキンソンが開発しました。Macintosh (Classic Mac OS) で動作し、ゲームの制作、簡単なプログラムの開発等に利用されました。
(Wikipedia:https://ja.wikipedia.org/wiki/HyperCard)
ハイパーテキストとは、現在のWeb環境を実現した基本的な概念で、文字や画像にリンクを埋め込み、ネットワーク上でつないでいくものです。
残念ながら、ハイパーカードは古いMacOSとともに消えてしまいましたが、そのインスピレーションは、iPad(iOS)の基本画面に残っています。
②Googleサイトでハイパーカードを再現する
ハイパーカードをGoogleサイトの中で、全く同じように再現するのは不可能ですが、画面構成やデザイン等を取り入れ、動きはナビゲーション機能等で補完すれば、かなり近いものが作れます。
さらに、HTML埋め込みを使って、HTMLやJavascriptで、機能を追加していくことが出来ます。
③初心者向けのオーサリングツールCloudCard
CloudCardは、クラウドトップの他のデザインよりも意図的に非常に簡素に作っています。
これは、子どもや初心者にとってホーム画面が盛りだくさんですと、何をしていいのか、何をしていたのか、わからなくなる現象がたびたび発生するためです。
私はこれをコンピュータ画面上のホワイトアウト現象と呼んでいます。
そのため、最初に見るホーム画面は簡素にしておく必要があるのです。そしていつでもホーム画面に帰ることでホワイトアウトを防ぎます。
最近では、色々な場面で多くのアプリケーションを利用しながら複雑な操作をさせるために、ホームボタンやホーム画面の考え方が疎かになっており、たびたび自分の場所や操作を見失いホワイトアウトしやすくなっています。
④ホームボタンを復活させろ!
そのためにも、子どもや初心者向けのホーム画面の設定は重要です。
ChromeではデフォルトではホームボタンがOFFにされていますので、ホームボタンを復活させて、CloudCardへのリンクを設定してホーム画面に戻るようにしてみましょう。
Chromeの右上の︙>設定>デザインを開き、ホームボタンを表示するをONにして、ホームボタンを押したときに表示する画面のURLにリンクを設定します。
これで、迷った場合にはホームボタンを押すことで、いつでもホーム画面に戻ることが出来ます。
CloudCardは、クラウドトップの考え方を踏襲して作成しています。
2つの円の中央に、コミュニケーションとストレージのアプリを配置し、下の段のサーチと三角形になるようにして操作性の向上と視認性の向上を両立させています。