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5月、読んだ本たちと初夏の小話。
こんにちは。
健康に良いと白湯を飲んでいたのですが、
暑くて溶けちゃうのでアイスコーヒーに変わりました。
いかがお過ごしですか。
5月、初夏に読んだ本たちのあれこれ。
4月の内容と重なり気味なので、今回はヘルシーめに行きましょう。
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1冊目。
岸田奈美さんの『傘のさし方がわからない』
1万円選書の1冊。
表紙をめくるとぞうさんのジョウロの絵柄が登場。
とても可愛らしい。けれどゆるっとした絵に愛に溢れるアチっとしたエッセイ。
著者の関西弁での語りが心地よく頭に再生され、
本を読んでいるのにラジオのお便りコーナーを聞く午後の感覚に陥る。
2冊目。
高瀬隼子さんの『おいしいごはんが食べられますように』
いつもね。食べ物関連を含むタイトル本は集めて棚に並べています。
でも、その場所に一緒に並べてしまうとブスリっとナイフで刺される。
この表現だと怖いお話だと思われてしまう。
怖いではない、違うだけ。
自分とは違う感覚、人柄、ルール、環境の人。
人間の多様性の描き方が詳細でとにかく匠。
あ。今、物語ではなくリアルをみている。物語ではないよこれ。物語なのか?
凄い本に出会った。
3冊目。
くどうれいんさんの『虎のたましい人魚の涙』
先月に新刊の単行本と一緒に購入した1冊。
読めば読むほどに、読者に届けてくれるエピソードが素直で人らしい。
これこれ!、これだよエッセイって。なんて、高揚。
4冊目。
大平一枝さんの『東京の台所』
4月に「それでも生きていく」を先に読んでおり、
こちらをまず初めに読むべきだったなぁなんてひとり言。
台所の愛おしさが増す。
初夏、新たに絵画教室に通い始めた。
私より数倍長く生きる先輩たちとお話をする機会が増え、未だ緊張する。
同年代とのコミュニケーションではあまり経験のない、
少ない言葉数で心の先の意図を読み取られるドキッとさを味わうことが多い。
「人間、長い時間を生きればその人の味わいと深みが出る」
描く作品にも深みが増していく。
美術展に行くと、アーティストの歴史に沿って展示されている事が多い。
会場の中を歩み、年代を時を重ねる程に重みのあるものに触れている気が確かにする。
年を重ねることに、怖さとどこか価値が薄れていく気持ちで埋まっていたこの頃。”生きている時間が増えていく”ことの美しさに触れている。
なんて、本日も皆様お疲れ様です。