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『稲盛和夫一日一言』11/22 Review

 こんにちは!R&P企画 emuです。
 2024年8月1日より、連続投稿3年目に入りました。これを機に、しばらくは過去2年分をレビュー掲載していく予定です。

 11月22日、今日の一言は『不易なるもの』です。

 私は、自分がそうであったように、「仕事に打ち込んで、世の中に役立ち、自分自身も幸せだった」と感じられる生き方が、時代がどう変わろうと、最終的にはみんなが求めているものではないかと思います。世の中がどのように変わっても、善を追求するという人間の本質は変わらないからです。

 私たちは自分の魂がどこにあるのか知らないし、ましてや触れたこともありません。つまり、自分とは何なのかということがわかっていないのです。
 皆さん、欲張りで我利我利亡者なのが自分の本質だと思っておられるかもしれませんが、実はそうではありません。魂の本質というのは、真実で美しくて善きもの、『真・善・美』という言葉で表されるものなのです。つまり、自分自身が『真・善・美』という言葉で表される実体ですから、人間はそこを求めて行動するわけです。
 しかし、その実体は常に欲やいろいろなもので包まれていますから、普段は自分というものを垣間見ることができません。そのため、禅宗のお坊さんなどは、自分自身の本質を見たいがために座禅を組むわけです。
 一心不乱に修行することで雑念や妄念を払拭して精神統一し、そこから悟りの境地に入っていくわけですが、それでも修行をやめて歳をとっていくと、だんだん元の人間に戻ってしまうのが常です。
 人間誰しも脱線したり堕落したりするものです。聖人君子などなかなか存在しません。だからこそ、堕落してもいいから、また反省することで復元していく。その繰り返しができさえすれば、きっと素晴らしい人生を生きていくことができるだろうと思います。

1993年 盛和塾山形・仙台開塾式 塾長講話より

 本記事を通して「京セラフィロソフィ」「稲盛経営哲学」に接することで、皆さんが少しでも毎日を活き活きと過ごされんことを願っております。


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