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【読書|趣味日記】行動経済学が最強の学問である
こんにちはshinshinです!
2025年年が明けて早くも1ヶ月が経ちそうですね〜(恐ろしい)
皆さんいかがお過ごしですか?
私は年始に結構予定を詰めちゃってて、そろそろ体力の限界が来そうだなと狼狽えているところです😇笑
「新しい年だから色々頑張るぞー!」と気合満々の方もそうでない方もいると思いますが、無理しすぎず自分のペースで頑張りましょう!
さて今回は最近読み終えた「行動経済学が最強の学問である」という相良奈美香さんの著書を紹介させていただきたいと思います!
皆さん行動経済学っていう学問をご存知ですか?
従来の経済学はご存知の方も多いかと思いますが、この行動経済学というのはそれとは少し違っていて、簡単にいうと経済学+心理学をかけ合わせた新たな学問領域になります。
そう言われてもパッとこない方もいると思いますが、大きな違いは下に示す通りです。
従来の経済学:「人間は合理的である」という前提のもとで経済を議論する学問
行動経済学:「人間の非合理な意思決定のメカニズム」を解釈するための学問
つまり行動経済学とは、「人間がなぜ非合理的な判断をするのか」についての理解を深めることで、その対策を講じることができる学問になっています。
人間の非合理性の理解はビジネスにおいても非常に重要となっており、アメリカの大手企業であるGoogle, Amazon, Apple, Netflix等でこの行動経済学を専攻している人材が積極採用されています。
社内での意思決定プロセスやマーケティングにおける顧客の購入プロセスなど、人間の考え方のクセを学ぶことで行動経済学を活用できる場面は沢山あり、今注目度が高い学問と言えるでしょう。
そんな行動経済学について、初心者でも体系的に学ぶことができるのが本書になっています。
実際、経済学に縁がない人生を送ってきた私でもスラスラと読めるとても親切な内容でした!
そんな本書の中で面白いなと思った箇所を今回は紹介させていただこうと思います!
ぜひゆっくりとご覧ください♪
●脳の2つの思考モード「システム1 vs システム2」
人間の脳は情報処理をする際に下記2つのモードを使い分けている。
シムテム1:直感的で瞬間的な判断。「ファスト」とも呼ばれる。
シムテム2:深く考えたり分析したり時間をかけてする判断。「スロー」とも呼ばれる。
例えば朝食を決定する際はシステム1の割合が多くなる。
毎朝、直近で食べたものの栄養素を考慮して朝ごはんを選別している人は少なく、たいてい習慣化された朝食を選ぶ人の方が多い。
他にも仕事できる服や通勤手段など毎日繰り返すものはシステム1で処理することが多い。
※全判断をシステム2でしてたら頭がパンクする
一方でシステム2は会社内での重要な意思決定や人生に関わる判断など、検討に時間がかかる場面で使用することが多い。
ただ人間は疲れている時、時間がない時、モチベーションが低い時など、一定の条件下でシステム2で判断しなければならないことをシステム1で処理してしまう場合がある。
どちらが良い悪いではないが、場面に応じて適切な判断をするためには、人間にそう言った習性があることを理解し、ミスリードを生まないための努力や対策を講じておく必要がある。
●「埋没コスト」と「機械コスト」
埋没コストとは、一度何かを始めたら、たとえ成果が出ていなくても、そこに費やした時間やお金や労力を取り戻そうと継続してしまうという非合理なバイアスを指す。
例えば、色々準備に時間をかけてスタートしたプロジェクトだと、たとえ結果が出ない可能性が高いと分かっていても中断できないことがある。
「とりあえず最後までやってみよう」と中断の判断が遅くなってしまう。
また埋没コストと併せて生じてしまうのが機械コスト。
上の例で言うプロジェクト中断の判断が遅延することで、その時間で他にもっと成功につながることができたはずなのに、それができなくなる。
つまり機会損失という一番の痛手まで負ってしまう。
●人は状況に「決定させられている」
人間は「自分で主体的な意思決定をしている」と思いたがるが、実は周りの状況に「決定させられている」場合が多い。
天気の良し悪しや周りに人がいるか否か、物や人の位置や順番など、まさか関係ないだろと思っていることが、我々の判断に大きく影響している。
※実際に実験や検証などで明らかになっている。
●「多すぎる情報」が人の判断を狂わせる
「情報は多ければ多い方がいい」と従来の経済学では考えられているが、情報が多くなりすぎると人間はストレスを感じたり、非合理的な判断をしてしまう。いわする「情報オーバーロード」という状態に陥ってしまう。
情報オーバーロードは人間の非合理性を誘導し、仕事のパフォーマンスや満足度を下げてしまう。
また、心理的・身体的な「病気」につながってしまうという研究もある。
情報化社会を生きる私たちにとって、自分にとって適切な情報収集の手段を持っておく必要がある。
●まとめ
皆さんいかがだったでしょうか?
上の例以外にも行動経済学には面白い考え方が沢山ありますし、その内容は本書にも色々書かれています。
興味が湧いた方はぜひ手に取って読んでみてください!
ビジネスパーソンにとって重要な考え方が色々と学べる一冊になってるなと私は感じました。
実際、自分自身を理解するのってめちゃくちゃ難しいですよね!
・なんで自分はこんな行動をとったの?
・なんで自分はこんな考え方をしたの?
考えてもわからないことって、実は私たちの周囲を取り巻く環境に無意識に影響されていることも多いのではないでしょうか。
またそういった環境に影響される人間の特性を知っておくことで、自分の人生をよりプラスの方向へ転換できる気がするので、行動経済学について学ぶのは非常に有意義なのではないかと私は感じました!
読み終えた方はぜひコメント欄で感想聞かせてください!
最後まで読んでいただきありがとうございます!
それではまた♪
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