人新世の「資本論」、読み終わり。(読書記録_05)
先日の記事では、第3章まで読んだところでした。
本日、最後まで読み終わりました。
感想としては、前回前半まで読んだあとのものとあまり変わらないのですが・・。
このような感想を持ちました。
個人的に刺さった部分を一箇所だけ引用すると、、
この部分。
経済成長という旗印のもと生きてきた我々。日本は先進国と(まだ)言える生活水準を保っていますが、たしかに、果たして「幸福の実感」を得ているかというと怪しいわけで。
また、それなりの生活水準に達したら、それをキープするのが精一杯で、「これが人生さ。」という諦観があるのだけど、果たして人生の価値って?という疑問もあって。
しかも、我々日本人の大多数は世界の中では恵まれている方であり、本書で指摘されているグローバル・サウスの人々の犠牲の上に日々を送っている・・。
Amazonのレビューで、マルクス文献家がマルクスの残したメモを都合よく使って無理やり現代の問題に対する解決法のヒントにしている、という指摘を見かけたのですが、確かにそれはそうなのかもしれないのですが、広く世間に主張を伝えるために「マルクス」や「資本論」というワードをうまく利用しているのかな、とも思いました。
私のもった感想としては、資本主義の限界、環境の危機、そしてそれらに向かってバルセロナなどで具体的な動きがある(最終章のあたり)、といったところが、不勉強だったもので単純に勉強になりました。
バルセロナ、すごいな、、