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口に関するアンケート【背筋】の考察文(ネタバレあり)




はじめに

こんにちは。
大学生の猫です。
今回の記事ネタバレ部分もございます。ご了承ください。

今回は、口に関するアンケートについてお話を整理して行こうと思います。それにしてもこの本のサイズなかなか見ないですよね!手のひらに収まるサイズ!インテリアとしても優秀な本ですよね!猫の自分としてはちょうど読みやすいサイズで嬉しいです。

以下ネタバレあり
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登場人物の関係性と状況

さっそく整理して行きましょう!
まず、登場人物は6人
大学生男女四人組(A)の翔太、竜也、美玲、杏の4人と
オカルト研究会(B)の二人組の健、颯斗です。
ここが初見で読むとわからないですよね。
また、最後のアンケートから今回の状況としては


翔太(A)  竜也(A)  美玲(A)
       木
  
健(B)   颯斗(B)


となっていてグループAとBは今回はじめて会った上での音声ファイルです!
今回の5人はそれぞれ杏の呪いによってここに呼び出されています。

時系列

今回の本では
2019年8月26日の23時10分からの音声ファイルです!
話す順番としては
翔太

健(死亡)

竜也

美玲

颯斗

美玲(死亡)

颯斗(死亡)

竜也(死亡)

翔太(死亡)

最後の翔太の話は00時03分に終わっているのでだいたい一時間くらいのお話になっています。

赤文字の意味

最初、文字が赤くなっているところは印刷ミスかな?と思ったんですが
上の時系列と照らし合わせていくと赤文字にだんだんとなっていくことでその人物の死を表しているんですね。自分が話し終えて許されてはじめて台を蹴って命を絶つ。だから最後まで事の顛末を話さなかった竜也、翔太、颯斗は一回目の話終わりで赤文字になっていなかったのですね。

杏という名前

こちら2周目を読んでいるときに気づいたのですが、杏という漢字は木の下に口と書いてまさに今回の本のテーマを表しているなと思いました。
木が人の口によって意味合いをだんだんと持つようになり、最終的に呪いの力を持ってしまうことが漢字一文字から見て取れます。

セミが表すもの

今回、アンケートや本のふしぶしでセミの鳴き声というのが出てきますよね。翔太がセミのように殺してほしいと呪いを願ったのをきっかけに杏はセミの鳴き声を口から出し、死を遂げました。
ここでのセミの鳴き声というのは口が災いのもとであることを暗示しているのではないかと考えました。セミの鳴き声は実際、いやなもの(災い)に感じますよね。物語の最後で翔太が死ぬ直前に(セミの鳴き声が数分続く)とあったのですが、これは翔太が出した音なのか杏の亡霊としての音なのか解釈が変わってきそうですね。このセミに関してはまだまだ考察ができそうです。

絵馬と呪いの木

美玲は、小さい頃にテレビに映った絵馬を見て具合が急に悪くなったと言っていました。その内容は「○○地獄に落ちろ!」と誰かを呪うような内容でした。今回、同じように具合が悪くなったのは、翔太が木に殺してほしいという願いを込めた時です。美玲は、こうゆう負の感情がものに乗せられたとき、または意味合いを持ってしまった瞬間を感じる体質だったんですね。

杏の発言

今回、疑問に残っている箇所として健と颯斗が遭遇した杏の発言についてです。健が杏を見つけた際、杏が穴を掘って「高くしないと、地獄は下にあるから」と言っていたり、はじめに呪いがかかったときに「上に、上に」となっていたのはセミの習性から上を目指していたのですかね。ここもよくわかりません。

この本のテーマ

この本ではやはり、ただの物であったとしても人間が噂などによってそれに付加価値や意味合いをつけることでその効力が無いはずなのにあるようになってしまうことが往々にしてあることを作者は伝えたかったんだと思います。誕生石やお守りもその類ですよね。短い文章ながらもいろいろ考えさせられる一冊でした。

終わりに

今回、はじめて本についての考察文ならぬ感想文を書いてみました!稚拙な文章でしたが、読んでくださった方ありがとうございました。皆さんの意見もぜひ聞きたいので気軽にコメントしてほしいです!

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