おやじパンクス、恋をする。#013
この小説について
千葉市でBARを経営する40代でモヒカン頭の「俺」と、20年来のつきあいであるおっさんパンクバンドのメンバーたちが織りなす、ゆるゆるパンクス小説です。目次はコチラ。
「知ってると思うけど、あたし、あの家に一人で住んでんだよね。親は別の所で暮らしてる。ときどき様子を見に来るけど、だいたい一人。だからさ、暇なんだよ」
ほんと嫌になっちゃうよね、という感じで彼女は言った。
「やることなくて、いっつも窓の外をボーっと眺めてる。もう、あの窓から見える全部を思い