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ひとりごと

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小説じゃないやつ。
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記事一覧

“としより”からの手紙

先日亡くなった祖父が母に宛てた手紙を読ませてもらった。母が、「読んでおきなさい」と送って…

rou kodama
5か月前
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スローガン「自分の完成を急げ」

44歳初日。その数字に、またひとつ齢を重ねた事実に特に思うところなし。でも何となく、心境の…

rou kodama
5か月前
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クラス替えと人事発表

今日は娘のクラス発表だったんだけど、仲のいい友達とことごとく離れちゃって、まあ荒れていた…

rou kodama
2年前
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ぼっち会社の良いとこ悪いとこ。および2021年のご挨拶。

ずーっと一人で作業しているので、WEBサイトにしろデザインにしろライティングにしろ、その途…

rou kodama
3年前
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ふと思い出した話。

ふと思い出した話。 昔、まだ会社員だった頃、新人営業マンのアポに同行したことがあった。中…

rou kodama
3年前
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「文章のつなぎ」がうまくなる方法

だいぶ前ですが「文章のつなぎはどうやったらうまくなりますか?」という質問メールをもらった…

rou kodama
4年前
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とりあえずあそこまで

最初は小さな水たまり 少しずつ形が変わって やがて円の一点が決壊し 細い流れが旅を始める 流れているのは自分 だけど気持ちとしては 風景のほうが流れて見える 地動説から天動説への回帰 小さな川は旅を続ける 鳥の鳴き声を聞き 雨粒の暴力に耐え 人の話に耳を傾ける いつしか流れは広くなった 広く広く幅を広げて 対岸が自分でも見えないほど そして流れは強くきつく 支流もどうやらできたらしい 自分でももう分からない 自分がどこに向かっているのか 自分はどうやってここまで来たの

質問の”意図”を汲むかどうか問題

たとえばレストランに行って、ウェイターさんが石の乗ったお皿を持ってきたとしましょう。 料…

rou kodama
4年前
5

誰も読んだことがない小説

まだ書かれていない小説は、誰も読んだことがない。 「そんなの当たり前じゃないか」と人は言…

rou kodama
4年前
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電話の話

今日、尊敬してるおっちゃんから急に電話がかかってきて、「元気か?」と。 話すのはなんだか…

rou kodama
4年前
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小説の書き方

小学校の頃、写生の授業があった。 学校の周りの公園とかにいって、場所を決めて、風景を描く…

rou kodama
4年前
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他人を変えることはできない。変えられるのは自分だけ。

みたいな言い方をよく聞く。記事で読んだり、動画で見たり、リアルで口にする人もいたり。生き…

rou kodama
4年前
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境井さんちの仁ちゃん。

本当にどうかしていると思いました。 何の話かって、ゴーストオブツシマです。鎌倉時代の対馬…

rou kodama
4年前
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【掌編小説】皮むき

 眠りにつくなら、つよい雨の日がいい、とムルーはいった。わたしは、そろそろ新しいピーラーを買ってもらわなくちゃ、とおもいながら、どうして? と聞いた。  それはね、わたしにとっては、天候というのは、つよい雨か、それ以外か、しかないからさ。  そっか、そうだろうなと思いながら、縞模様になったムルーの背中の、縞のひとつに、ピーラーの刃をあてる。そして、適度なちからをかける。  基本的には、野菜やフルーツの皮をむくのと、変わりはない。だけれどムルーは、人間だ。にんじんの皮をむいてい