【記憶と五感】脳にキオクされた録画と録音。
雨模様の今日。
私は、雨の日でも窓を開けます。理由は雨音が好きだから。
しとしと ぴとぴと ぴちゃん。 雨が多少入って来ますが大雑把な性格なもんで気にしない。
思い出せば小さい頃、車の左後部座席にすわり雨が窓をつたう風景が好きでした。
姉は右、私は左。昔から私はバスに乗るのも並んであるくのも左が落ち着く。
男性は車道側を歩いてくれるけど、私は左がいいので無意識に車道側を歩いてしまう。(いつも旦那さんに コッチ!っと怒られる。優しさゆえのオコ)
話は戻って、お母さんが好きなカーペンターズやシンディーローパーが流れていた車内。
私はそうやっていつも音楽と風景はセットだった。だから記憶はいつもその時の音も録音されている。
因みに私は雨の日のドライブが今でも好きです。
それは 雨でも晴れでも、関係なく外に連れて行ってくれた両親が与えてくれた経験でしょう。
(雨が降っても濡れたっていいじゃない、カエルの気持ちがわかるじゃない というなんともワイルドな教育方針の元育ちました。)
昔から水に関する事が好きだった、それは何でだろうと思っていた所、占い師の友人によれば私は水の性質があるらしい。(そして火も)
ふむふむだからかな、水はいつも私のキーワード。
(水に触れることが大好きなのは魚座だからかもしれない。私の場合泳げない魚ですけどね。※カナヅチでもサーフィンはできる。)
冒頭から話がずれてしまいましたが、今日はキオクについて話をしようと思います。
キオクの数は経験の数
まず、キオクは常に増えていくもの。
脳科学に詳しくはないので、あくまで私の体感としての意見ですが
私の場合、名前をつけて保存のように 頭の記憶スペースに
"小学生の頃” ”バレーに励んだ頃" "バンドに励んだ頃" etc, みたいに成長に応じて分けられたフォルダがあります。(みんなもそうだと思うけど)
そのフォルダの中に、沢山の種類の映像がキオクされています。
でも、全てを一語一句、一分一秒 覚えている訳ではないですよね。
だから キオクの数は生きてきた中、経験してきた中で
大切に保存したい事だったり、自分にとってすごく重要だった事だと思います。(キオクスペース=自分の宝物箱的な)
キオクの映像、音、匂い、感触、味、そして感情
そのキオクには録画機能だけじゃなく映像と同じく 音、匂い、感触、味があります。
例えば、私の母はよくおかし作りをしてくれました。
キッチンにある背の高い丸いテーブルで 私はかかとをあげながら一緒に生地を伸ばし 粉だらけになりながら クッキーを型とる。
バターのいい香り、少し冷たくサラサラな薄力粉、まだかまだかとオーブンを覗く私を誘惑してくる甘い匂い、チーン!という合図でオーブンを開ける。ふわっとあったかい空気と一緒に焼きたてのクッキー。
一番キレイに焼けたハート型のクッキーは 畑で仕事中のお父さんに差し入れ。
ちょっと休憩にしようかと あぜ道に座る お父さんからのおいしい!の言葉を隣でいまかいまかと待つ。
何気ないこの風景、当時は日常で当たり前だった。
でも20年ほどたった今でも、キオクとして大事にフォルダには鮮明に残っている。
私にとって 誰かを喜ばせたい、という気持ちはキオクとしても重要なことを示していると思う。
そうだ、私は私がした事で誰かの喜ぶ顔を見るのが大好きなんだ。(感情のキオク)
キオクの性質の利用
先日 読んだ本にこう書いてありました。
一部の正統派ユダヤ教徒のコミュニティーでは子供が初めて学校で聖書を学ぶときのお祝いでハチミツを用いる。
甘いハチミツを舐め、ハチミツケーキを食べれば子供は甘い味と聖書の学習を結びつけ、聖書の勉強を楽しめるようになるという発想だ。
これはキオクの性質を利用した方法だなと思いました。
甘みは人間に幸福感を感じさせる味、おそらく甘みと直接的に聖書の勉強をつなげるのが目的ではなく、
幸福感=聖書を結ぶという意味なんだろうなぁ。私がクッキーを作るのが好きなのも おかし作り=人を喜ばせれる というキオクがあるからだと思う。
キオクの中にある自我
キオクスペースに何を保存しているのか 俯瞰することができれば価値観を知ることができると思います。
なので自分迷子になっていると相談を受けたとき過去を思い出す作業をよく人にすすめます。
正確に言えば、過去の経験から保存しているキオクをキオクスペースから引っ張り出してくる作業。キオクに残しているものは自分が重要視している物(=価値観)だと私は思います。
ヒントは自分の中に散りばめられている。そのキオクには必ず あなたのコアがあるはずです。
【余談】キオクと勉強〜鬼滅の刃で辞書をひく
そう考えると、子育て方法も考えさせられますよね。
みんなで食べる食卓が笑い声がたえない時間だったら、きっと 食事=楽しいになる。
今日、長女が国語辞典の宿題をしてました。(先生が単語を指定しその意味調べ)
とってもつまらなそうにしてたので、おそらくこの国語辞書の宿題は辞書の引き方の宿題だなと思って
長女の大好きな鬼滅の刃の単行本を用意し、漫画に出てくる言葉で意味がよくわからないセリフの単語を国語辞書で一緒に引きました。
「人生は空模様」というセリフがよくわからないという長女 そこで空模様を調べました。
天気の様子、事の成り行きなどの意味ですが、小学生の娘の頭の中は”天気がなぜ人生と?”と疑問が出てきます。
そこで天気はどんな日があるかを考えました。晴れの日、雨の日、風の強い日、雪の日、一年を見ても毎日同じ日は続きません。
つまり変動があるって事。だからここの人生は空模様というセリフも
人生にもいい事ばかりではなく 辛いこともあるよ、その変動する様子がまるで空模様みたいだねって事だね。と深ぼりしました。
横にいた娘はハッとしたように国語辞典で次にわからない言葉を調べ始めました。
私が辞書を引く事で教えたかったのは 理解できる事の楽しさ、連想させ想像する事の面白さです。
漫画はセリフの意味が絵によって補助ができ理解しやすい。(私は娘と同い歳の時もっぱらポケモンでしたけどね!笑)