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吉本のエージェント契約問題について思うこと。

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極楽とんぼの加藤さんがエージェント契約終了を吉本より通告された件について思うのは、吉本側はある程度最初から狙っていた部分があるのかなと個人的には感じた。もし当時の状況下で加藤さんを事務所から追い出す事はブラック企業のイメージを更につけてしまいマイナスにしかならない。ただ、トップが変わらない限りは辞める等の吉本批判を公の場でおこなった以上は企業としても残念ながら無視する事はできない。そこで加藤さん側から提案されたエージェント契約を飲んだのではないか。そして、そこには契約更新の際に契約をしない条項をいれる事で風向きが変わったタイミングで切ったのではないか。

もちろん、エージェント契約を含めて契約で決まっている部分だからこそ、こうゆう結果になるのはしょうがない。加藤さん側もある程度は想定していただろうが、まさかこんなに早いタイミングで切り出してくるのは予想外だったかもしれない。これは大崎会長が宮迫さんや西野さんを含めて雑誌のインタビューで発言していた部分が大きいのではないかと思う。簡単にいえば辞めたければ辞めればいい、あくまでも守るべきは社員であるという企業としては当然の対応。「ファミリー」という言葉が一時期トレンドとなったように「ファミリー」は守るが、エージェント契約の場合は「ファミリー」ではないという認識なのかもしれない。

また、エージェント契約の場合だといわゆるバーター出演という部分で他の所属タレントに仕事を与える事が難しい為、事務所としては手数料として得られる収益の割合以上にうまみが少ないのも事実。そこに加えて何か問題が起こった場合にはいくらエージェント契約といえどその責任や批判の矛先が事務所に向くリスクは間違いなくある。それでもエージェント契約制度を吉本が受け入れたのはブラック企業批判を一時的に避ける為と踏み絵のように吉本としては愛社精神に欠ける人を炙り出し、切り捨てやすくするのが目的だったのではないか。

今後加藤さんについては個人事務所設立でやっていくようだが、同様にエージェント契約を結んだ方々は正直厳しくなるのではないか。もちろん、加藤さん自身の発言や責任の取り方という部分はあるかもしれないが、今回のやり方はある意味で見せしめともいえなくはないだろう。吉本に、企業に意見をすれば日本社会ではこうなりますよ?という部分を改めて再確認させる出来事ではないかと思う。そして、この後に待っているのは忖度という名の実質的な圧力だろう。もちろん、圧力に負けないほどの実力があれば問題ないって意見もあるが、そこは忖度社会の日本。残念ながら純粋に実力だけではどうにもならない部分があるのが現実だろう。

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