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都合よく悟れ!~禅・仏教を日常へ活かす~
はいどうも、こんにちは!有暇チャンネルのMaruです!
今回は、「金閣寺・銀閣寺の住職が教える人生は引き算で豊かになる」という本について、その内容と私Maruが感じたことをお話しします!
音声で内容を聞きたい方はYouTubeでどうぞ!!
この本は禅や仏教の教えを紹介しながら、現代の生き方についてのヒントを紹介しています。
毎日の生活を少しでも【楽しく豊かにするヒント】になればと思います。
私自身、禅や仏教を信仰しているわけではないので、ざっくりとした説明になってしまいますが、その点はご了承ください。
日々の生活で、自分に使えそうなところを活かすと言ったスタンスで聞いてもらえればと思います。では早速本題に入りましょう。
①無駄な経験はない
最初に無駄な経験はないという話をしていきます。
中国の仏教書には「百花為誰開 ひゃっかたがためにひらく」という言葉があります。
言葉の意味としては「花はいったい誰のために咲くものなのか」ということです。
この問いの答えとしては、「それは誰のためでもない」になります。
「花は誰かのために蕾を開くわけではない」という、自然のあり方を説いています。
しかし、その花の咲いている意味が全くないかと言えば、そうではないです。
「花には花」「人には人」の存在価値があるということも同時に説いています。
この考え方を現代の生活に生かしてみると、「無駄な経験などない」と捉えられます。
どんな経験にも価値があり、必ずどこかで役に立ちます!
何か辛いことがある時、「こんなことをしても仕方がない」「この時間は無駄だ」と色々なものを切り捨ててしまいます。
時代の流れが早くなり合理化された社会ではその傾向は益々強くなったと思われます。
私Maruは、合理的な時間の過ごし方は好きで、あまり無駄なことはしたくないと思っています。
しかし、常に無駄無駄と合理的に行動することにも疲れる時があります。
そこで、意識して心にゆとりを持つことが大事だと思います。
無駄と思われるものの中にも自らで意味を見出していきましょう。
②気持ちを切り替える力
次に、気持ちを切り替える力について話していきます。
禅の言葉の中に「日々是好日 にちにちこれこうにち」という有名なものがあります。
言葉そのものの意味としては「毎日が良い日である」ということです。
毎日生きていれば、過去に執着して、怒りを覚える日や、未来のことを考えて不安がってしまうこともあると思います。
しかし、これらの感情を「無理やり押し殺して、毎日良い日だと思うべき」という意味ではありません。
むしろ、良いことや悪いことが起きた時は、思いっきり喜んだり、泣いたりして良いと言っています。
この後が肝心です。
喜んだり泣いたりした後は、その感情をサッと切り替えて、再び晴れやかな気持ちにする「転じる力」こそが大切なのです。
今日という一日に対して「すべてが最良の日なんだ」と無理やり思うのではなく、「何が起こっても、サッと切り替える」という転じる意識を持っていれば、結果として、自然体で生きることが出来るはずです。
私自身、嫌なことがあってら、それの受け止め方を変えて嫌に感じないようにする、ということをしているのですが、この話を読んだ後は、切り替える力も大切だと感じました。
嫌なことは嫌なのだから、それはそれで受け止めて、その後に転じる意識を持ってみようと思います。
この類の話は、何かに悩んでいる人にしたくなりますが、私的に一つ注意点があると思っています。
転じる力の話は、只今絶賛悩み中のメンタルブレイクしている人には逆効果だと思います。
何かに悩んでいるのに、気持ちを切り替えてと言っても中々伝わらないし、むしろその人を追い込んでしまう可能性もあると思います。
ですので、何も悩んでいない時にこのような話を知っておき、悩み出してきた時に、この話を思い出せば、問題解決の一助になると考えています。
自分の知っている知識をひけらかすことが目的にならないように注意したいですね。
③当たり前を実践することの難しさ
最後に当たり前を実践することが難しいという話をします。
例えば、あなたが、「働く上で一番大事なことはなんですか?」と誰かに聞いたとします。
すると、その人が「一生懸命やることです」と答えたとします。
その時あなたはどんな風に感じるでしょう。
もしかしたら「そんな当たり前のことじゃなくて、もっと本質的なことが聞きたいのに」と感じるかもしれません。
多くの人は「大事なことは難解で、複雑な物の中にある」と考えてしまいがちです。
こんな逸話があります。
中国の有名な詩人が、禅師に「仏教の根本の教えとは何か?」を尋ねたときの話です。禅師は「悪いことはせず、良いことだけをすることだ」と答えます。すると詩人は「そんなこと3歳の子供でも知っている」と言います。そこで禅師は「3歳の子供でも知っているが、80歳の老人でも行うことは難しい」と返します。その言葉を聞き、詩人はその禅師のもとで修行をすることを決めたそうです。
この話のように、「悪いことをせずに良いことだけする」なんで子供でもわかりそうなことです。
しかし物事と言うのは得てしてそう言うものが多いと気付かされます。
そもそも、物の奥義というのは、そんなに複雑で難解な物でなはいのです。
むしろシンプルで当たり前のものばかりです。
しかしその当たり前を、当たり前のように実践できるようになるのが難しいのです。
「人に感謝することが大事」「約束を破ってはいけない」など、小学校で習うような当たり前のことでも今の日常でしっかり実践できているでしょうか?
また、誰かに何かを教えてもらった時に、「そんな当たり前のことは知っている」と感じることもあると思います。
しかしそれを軽んじず、真摯に受け止め「基本の中に大事なことがあったのか」とその価値に気づき、考え方や行動を改められれば、その後の人生の役に立つと思います。
④まとめ
さて今回は、毎日の生活を少しでも楽しく豊かにするヒントについて、仏教や禅の教えを交えながらお話ししてきました。
最後に要点をおさらいして、明日からの自分の行動に取り入れてみましょう。
①無駄な経験はない。無駄と思われる経験でも自分自身で価値を見出しましょう。
②気持ちを切り替える力が大切。嬉しいことや悲しいことが起きたら、しっかり喜んだり、泣いたりしましょう。その後は、感情をサッと切り替えて、再び晴れやかな気持ちにする「転じる力」を使うことを意識しましょう。
③当たり前を実践することは難しい。大切なことは意外とシンプルで目新しさがない物です。だからといって軽視せず、当たり前のことを意識して考え方や行動を変えましょう。
以上のことをお話ししてきました。
Maru的補足
最後の私Maruの補足をさせていただきます。
この本は仏教や禅の教えをもとに毎日の生活を少しでも豊かに楽しく過ごせるヒントが掲載されていました。
「なるほど」と納得できるものもあれば、怒られてしまうかもしれませんが、「なんか周りくどすぎないか?」と思ってしまうこともありました。
例えば「執着はしてはいけない」と書いてありますが、読み進めていくと、「執着しないことに執着することは仏の道からずれる」と言ったように相当悟らないと理解できないことも書いてありました。
ですが、意味は理解できるのでいつかこの考え方が役に立つこともあると思います。
このように、なんでも知識として取り入れることは大事だと思います。
仏教や禅と聞くと、宗教的で嫌煙してしまう人もいると思います。
しかしその宗教を信仰しなくとも、日々の生活をより良くするヒントがあると思うので、食わず嫌いをせずに、自分に合った良いものだけを吸収することもいいんじゃないかなーと個人的には思います。
その方法としては「あえて苦手な人の話を聞く」とか「普段なら読まなさそうな本を読む」「普段見ないようなテレビを見る」など、自分の知らない世界に飛び込んでみるのも面白いと思います。
ぜひ自分に関係なさそうなところに、たまにでいいので目を向けてみましょう。
今回は以上でございます! ではまた!!