週報④
「3」という数字の区切り感はすごい。
たった3回物事を継続しただけでかなりの達成感がある。
それと同時に「3回はやったからな!」という心の余裕も生まれてくる。
この免罪符を切るか切らないかで、その人間の底が知れるというものだ。
4週目である。
月曜はまた祝日だった。
上野に出かける予定だったため、電車に乗る。
初めて満員電車というものに乗ったかもしれない。
すし詰め状態の車内、不機嫌そうな顔をしている子供、首筋にキスマークを付けた中学生ぐらいのカップル。
上野駅周辺は歩道橋が広く、数か所に喫煙所があるからよかった。
高市早苗が選挙演説をしていてアツかった。すごく整形していた。
河童橋という道具街へ行った。
鉄鍋や食器、箸などが並んだ店がいくつもあり、めちゃくちゃ楽しかった。
街中華でチャーハンが盛られているような皿を買った。1280円。
ホッピー通りという飲み屋街に行った。
外に簡単な長机と丸椅子が置いてあるような粗雑な店ばかりだった。
かなり居心地がいい。チューハイを頼むとプラスチックのカップで出てきた。最高。飲むと物を食べられない。
ベロベロで雷門を観た。デカすぎてトイレに行きたくなった。
20,994歩歩いた。
明日から禁煙しよう。
火曜日は仕事だ。
仕事の前日にしこたま飲むのは初めてだった。
14時ぐらいまでほとんど気絶していたのであまり覚えてない。
電車に乗るのが苦じゃなくなってきたなぁと思った(この日は電車に乗っていない)。土曜日に京都へ戻るので、部屋を片付け始めた。
7,237歩歩いた。
何を食べたか忘れた。
もう今週は自炊しない。
水曜は特に何もなかった。
何故か最近ずっと満腹である。
夜食べたら次の日朝まで腹が張っている。若干気持ち悪くもある。
夜は散歩した。11,304歩歩いた。
日高屋で味噌ラーメンとバクダン炒めを食べた。
木曜も特に何もなかった。
昼はインドカレーを食べた。ナンはめちゃくちゃ好きだが、食べたいと思ったことは1回もないな、と思った。
夜に散歩した。散歩中に右に行くか左に行くかは、人生においてかなり重要な選択である。13,958歩。
日高屋で味噌ラーメンと半チャーハンを食べた。
京都に戻ったら日高屋が無いと思うと、寂しくもある。
金曜。神奈川での研修が最後だったため、部屋の引き払い作業をした。
別に愛着もないので、さっさと片づけて出た。
京都に帰る前にやんちゃしようと思い、旅館に泊まることにした。
玄関に「水野様」と看板が立てられていた。「様」と呼ばれるのはやはり悪い気がしない。
一人で居酒屋に行ってみようと思い、テキトーな店に入った。失敗した。
食い物がまずい!
あと、そもそも一人で飲むのが好きではないことを思い出した。
何もしゃべらずただ孤独に酔っぱらうだけの虚しさ。人と飲むのが好きだと気づけて、ある種よかった。
途中から急激にすき家に行きたくなる。消化試合の飲酒。
頼んだものがこないイライラを「早く店を出たいから」という理由で感じたのは初めてだった。
スピードメニューが一番最後に出てきた。逆スピードメニュー。
会計を済ませ、走ってすき家に向かう。席に着くなり、高菜明太マヨ牛丼を頼む。注文から1分もせずに出てきた。意味不明だが「舐めるなよ」と思ってしまった。
喫煙に成功した。
ただ、数日吸わない間にめちゃくちゃまずく感じるようになっていた。
今までこんなことはなかったのに。そのうちまた普通に吸い出すと思うが。
サヨウナラ神奈川県。8,754歩。
土曜日は11時の新幹線に乗る予定だった。
前日は散々な目に遭ったため、一刻も早く帰りたかった。
新幹線の時間まで待合室で時間を潰す。椅子の背もたれが思ったより深くて「おわっ」となる。
新幹線に乗った。
トイレに行ったら、おそらく別の人が呼び出しボタンを押してしまったらしく、小便中に外から「大丈夫ですか!?」と声をかけられた。
大丈夫じゃねぇよ。
京都に到着。
夕方から友だちと飲みに行った。
長く付き合っている彼女がいるヤツが別れたらしい。可哀そうに。
彼女の家から回収した荷物を両手で抱えていた。可哀そうに。
終電を逃して、歩いて帰った。13,257歩。
日曜日は昼まで寝ていた。
起きてからいつもの道をドライブして、その後散歩した。
夕方ぐらいから映画を観た。「Cloud」という映画を観た。人がたくさん死んだよ。
夜は銭湯に行った。サウナでキマっている人の親指を踏みつけてしまった。
すごく痛そうな顔をしていた。ごめんね。
かつ丼を作って食べた。この日は昼もかつ丼を食べた。週報書くの忘れてるなぁと思いながら、寝た。
10,185歩。
昔、「コタロ」というダックスフントを飼っていた。
だから街中でダックスフントを見かけると懐かしい気分になる。
あいつらがこちらの見上げたときの、少しだけ不安そうな顔がすごく好きだ。あと、頭がすごく小さくて毛並みがツルツルしている。
ちょうど手に収まるサイズの頭をなでるのが好きだった。
そういえばコタロは私にすごく懐いてくれていた。動物に好かれる人間でよかった。
私は当時も今も犬アレルギーだが、飼っているときはどう過ごしていたのだろうと、今や疑問に思う。
昔は犬を踏まないように、足元に注意して歩いていたが、もうそんなことはすっかりなくなった。
コタロは元気にやっているのだろうか。