チキンカレー
チキンカレーですが、嫁様は水曜日の夜がヨガ教室でヨガる日なのでカレーが多いんですよ。
隣の部屋からは嫁様のヨガり声も聞こえてきてヨガフレイムでした。
さあさあ皆さんお待ちかね、前回から4年ぶり2回目の入院というお話です。
入院をお待ちかねされちゃう私も相当レアに焼かれると思いますが、話が濃いので前半後半の2部に分けて語っていきたいと思います。
さて、息子アタック胸膜炎で入院してから4年ほどの年月が流れ、生まれた娘も2歳となっておりました。
そんな平穏に続いていたある日、朝起きたら物凄く寒気がするんです。
まだ9月も始まったばかりだというのに身体がガタガタ震えたんです。
こりゃまた嫁様がエアコン消し忘れたのかと思いましたが、なんだかエアコンは停止してるんですよ。
こりゃ変だと思い、ちょっと頭もクラクラするんで体温計で測ったな!シャア!!してみたんです。
そしたら38度近いじゃないですか、喋ると少し咳も出るじゃないですか。
でも当時の日本って熱が40度近く傾かないと病気とはみなさないような風潮があったんです、みんなモーレツ社員だったんです。
私なんかもサボリーマンですが会社自体は嫌いじゃないじゃないですか。
症状だって大した事がないんで普通に出社して仕事して帰って寝たんです。
で、また朝起きるじゃないですか、寒気がするんですよ、これが。
熱も測るじゃないですか、また38度に届かないんですよ、これが。
しかし寝汗をかいてたりするんです、これが。
そんな症状の東海林のり子が1週間も続くと流石の私も病院に行くじゃないですか。
あり余る有給を使って町医者で診察を受けたんです、軽い肺炎という診断だったので薬を貰って帰ったんです。
その日から薬を飲み始めたのですが、相変わらず朝起きると38度前後です。
こうしてヤクが切れたら病院に行って薬をもらってきて飲むという生活を2週間もしていたのです。
しかし症状が全然治まりません、何の薬も効きません、相変わらず喋ると咳が出ます。
流石にこれはお医者さんも変だと思ったのでしょう、採血やらの検査をいつもより多くさせられております、これでギャラはおんなじ!
その翌日くらいですよ、仕事中に病院から電話がかかってきたんです。
曰く「なんかヤバいのが出たから大至急、病院へと出頭せよ。繰り返す病院へと出頭せよ」
ヤバそうなのが出たって言われたら、なんかヤバそうなのが出たと思うじゃないですか、ちょっとヤバい気分になるじゃないですか。
でもヤバいのは何なのか全然教えてくれないの豚なんですよ。
しかもなんか慌ててるんです、よそよそしいんです、他人行儀なんです。
しかしそう言われたら大至急で行かざるを得ないじゃないですか。
寄り道もしないで病院へ行ったんですよ。
で、受付したら有無を言わさず処置室に連行でカギもかけられ密室状態ですよ、案内してくれた病院の人もどこか行っちゃいましたよ、太平洋ひとりぼっちですよ。
仕方がないので隔離部屋でボケっとバカみたいに口を開けて待ってたら、しばらくしてお医者さんが入ってきたんです。
そしたら開口一番「結核の陽性反応が出ちゃいました。予約するから明日は絶対に専門の病院へ行って検査してね♡」
【 次回予告 】
再入院のための退院。
不健康のための健康。
病室の果てから、連綿と続くこの愚かな行為。
ある者は悩み、ある者は傷つき、ある者は自らに絶望する。
だが、病状は絶えることなく続き、また誰かが呟く。
たまには消毒薬の臭いを嗅ぐのも悪くない。
次回「隔離病棟」
神も、抗生物質を打たない。
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