肩
外すことの多い生涯を送ってきました。
太宰治ならこう言ったかもしれない。
サッカーをしていた頃、大事な場面でPKを外してきました。
テストで二者択一の問題を多く外してきました。
テニスで大事な場面でサーブを外してきました。
羽目は勇気がなかったので、少ししか外れませんでした。
人生で2回だけお馬さんの競走を外しました。
親の期待もたくさん外しました。
終身雇用という安定したレールを外れました。
ブ・・・以下略
そして、最近、はじめて外したものといえば…
自分の肩を外しました。脱臼である。
そしてすぐに整復士さんに、はめてもらいました。
外したものをはめてもらう。
はじめての経験である。
あのとき、外したPKもすぐに、はめてもらえれば…小さな頃の自分は泣かなくて済んだのに…
あのとき、外したお馬さんの競走もすぐに、はめてもらえれば、豪華なディナーが食べられたのに…
それに比べて肩は外れても、すぐに、はまるんだね。よかったよかった!
全治約2週間。
何よりも2度と外したくないものでした。