元カノは境界性パーソナリティ障害 ③
「えっマッチング?マジで?」
予想外のことが起こると、
反応速度が悪くなるようタイプのようで、
理解するのに少し時間がかかった
「マジか!マッチングするんか!」
やっと理解が追いついた時には、
もう次のことを考えていた
「いや、でもマッチングだけだ!メッセージしたら返ってこないかもしれない」
マッチングアプリにおいて、
メッセージはかなり重要である
しょうもないメッセージを送ると返信はない
人気の女性は多くの男性からアプローチされている
よほど相手がこちらのことをよく思っていない限り、返信が来ないことが多い
男性側はここで力量が試される
「なっ、なんて送ろう」
一昨年くらいの話なので、
この時になんて送ったか全然思い出せないのだけど、
「マッチングありがとうございます!プロフィール見てお話してみたいと思い、メッセージしました!
よろしくお願いします!」
みたいな感じのことは送っているはず
もう少し気合いが入ったやつを送ってるとは思うのですよ?
世の女性達、ありきたりなメッセージ送ってんじゃねぇよ!とか思わないで
「はぁー返信あるかな」
こんなことを考えていたら、
「タカさんよろしくお願いします!オシャレですね!」
「おぉー返信がきた!最高すぎる!」
と僕は嬉しさのガッツポーズ!をしていないのだが、凄く嬉しかったのは間違いないのです
オマケに+αの言葉が付いてたから、
これは悪い印象は持たれていない!
と安心したのは覚えています
あっちなみに僕の名前は「タカ」ではない、
よくワンオクのtakaに似ていると言われるから、
ここではこの名前で通そうと思います
ゆいとのやり取りは意外にもスムーズに進んだ
この時に驚いたのが、ゆいの方も僕に対して
良い印象を持っているというのだ
実はこのやり取りの時に、僕はゆいの名前を何度も間違えるというミスを繰り返していた
それでも、
ゆいから「気が合いそうと思ってて」とか、
僕に好意を向けるような言葉に
僕はこんなことがあるのか!?
と思いながらやり取りをしていた
しかし、僕は疑い深いところがある
「これ美人局じゃないよな?」
僕はアプリは怖いと思っているタイプなので、
僕なんかに好意を向けるような言葉を
送ってくる彼女に若干の不信感があった
不信感を抱きながらも僕はゆいをお茶に誘った
出会ってみないと分からないと思ったからだ
そして僕たちはついに出会うことになる
ここから僕は彼女と境界線パーソナリティ障害に向き合う1年が始まる