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1番じゃなきゃダメ、ではないよ

ロッシーです。

「世界一じゃないとダメなんですか?2位じゃダメですか?」

かつて旧民主党の蓮舫議員が言った有名な言葉です。

この発言により、彼女は大勢から叩かれました。

まあ、賛否両論はあると思います。

国家やビジネスというフィールドにおいては、世界一を目指すことが是とされますから、2位でいいなんていうのは甘っちょろい意見なのでしょう。

最初から「業界2位を目指します!」なんて社長が宣言するような会社には、誰も投資しませんからね。


ただ、個人レベルで考えた場合には、「1番じゃないとダメ」ということは全くないと思うのです。

むしろ「1番を狙わない」という戦略もアリでしょう。

1番になれば、風当たりも強くなりますし、その座を狙う輩がゾロゾロと出てくれば、そいつらから防戦しないといけないわけです。

でも、いつまでも防戦ができるわけではありません。

歴史から学べるように、どんな強者だってかならず時代とともに滅ぼされるものなのです。

確かに1番には1番のオイシイ部分があるとは思います。

でも、その代わりに何か起きた場合には、まっさきに殺されるんですよね。だから、下手にトップにならず、あえて2番でいるというのも高度な戦略だと思います。

そして、1番を祭り上げておきつつ、何か問題が発生したときには、その1番に責任を取ってもらい、2番は生き残るわけです。

そうやって1番はコロコロと変わるけれども、2番のポジションに安定的にいることができるならそのほうがいいでしょう。

安定的かつ長期的にそのポジションにいることができれば、1番は2番の力を借りないと組織を動かせない、なんていうこともできるかもしれません。


だから、単純に「1番でないとダメだ!」なんていうことは全くないのだと思います。

まあ、日本人であればそういう老獪さって誰でも持っていると思うんですよね。あえて影のフィクサーのような存在になるみたいな。

部活とか学級委員とかで、トップになるよりも、「あえて副部長とか副委員長になりたがる」なんていう考えは、自分が子供のころからありましたしね。最近の子供達はどうなのか知りませんけど。

どんな組織であっても、ドロドロとした個人個人の欲がまじりあう世界ですから、1番になっておけば全て万々歳なんていうほど簡単なものではないですよ。

あえてビリを狙ったり、あえて7番目くらいを狙ったり、色々な戦略があるわけです。

だから、なんでも1番じゃないといけない!と考えるのはちょっと視野が狭いと思います。

どうしても1番になりたいのだとしても、まずは2番手として経験値や力を蓄えておき、そのあとで1番がミスしてコケるようにもっていくとかね。

それくらいの腹黒さ、いや、老獪さがないと、多分1番になっても速攻でその座を奪われると思いますよ。

もちろん、1番になったら、そういう老獪さを見せないようにすることは大事ですけどね。

1番になること = 1番良いこと

ではないのです。

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