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大事なものはほとんどタダ

ロッシーです。

「お金が一番大事」という人は、お金がないと悲惨な生活になったり、最悪死んでしまうと思っているのでしょう。

だから、必至にお金を稼いで、必至にお金を貯めようとするのです。

そりゃお金が一番大事だと思ってしまうのも無理はありません。

お金=RPGのヒットポイント(HP)

と考えれば当然そうなります。ゼロになったら死にますからね。

でも、人生とRPGは似ている部分もありますが、全部同じではありません。

人生で大事なものはタダだからです。

『貧困は僕にとって必ずしも憎むべきものではなかった。なぜなら、太陽と海は決して金では買えなかったから。』by カミュ

カミュの言うとおり、太陽や海などは金では買えません。

「そんなの当たりまえだろ!」

と思うかもしれませんが、その当たりまえのことをもっと色々と探してみましょう。他には何があるでしょうか?

空、風、星、月など自然系のものはそうですよね。

あと、友達とか恋人などもそうです。お金を払って恋人になってもらうことはできるかもしれませんが、相手の心自体を買うことはできません。

「愛情も金で買える」

と豪語する人も中にはいますが、それはその人が持っているお金に愛情を抱いて近づいているだけです。

自分の身体もそうですよね。歯一本にしても、同じものは手に入りません。まあ将来は医療技術が発達して、同じものが手に入るようになるのかもしれませんが。

水も食べ物も、もともとはタダでした。大昔の人間は、近くの小川や湧き水を水道料なしに飲んでいましたし、穀物、肉類、果実、野菜などをスーパーで買うこともなく狩猟採集や農耕生活をしていました。

なんでもタダが当たりまえの生活だったわけです。

でも、資本主義の発達により、私たちはお金がないと生きていけないと思うようになりました。

しかし、資本主義が出現したのは人類史上においてつい最近のことであり、それまでの人類はお金とは無関係に生きてきました。そういった時代が大半を占めていたのです。

もちろん、そういった時代に今から戻れといってもそれはムリでしょう。

でも、人類として生き抜いてきたやり方は資本主義社会だろうがほかの何主義であってもそれほど変わらないのではないでしょうか。

私たちがお互いに助け合うことができれば、本当はお金はそんなに必要ないのだと思います。

ただ、今の時代は人と人同士が簡単に助け合うことが難しくなってしまったのでしょう。

所有権という概念の発達により、自分のモノをいかに獲得して増やしていくかが重要になっていますから、なかなか贈与すること自体が難しいのです。(贈与すると税金もとられますしね)

自分のモノを簡単に人に贈与できるためには、自分もそのような贈与を他の人から受けられるという信頼がなければいけません。

そういった信頼を取り戻すにはどうすればいいのか。私にもよく分かりません。

現代のマネー社会がいったんグレートリセットされた後にそういった社会がすぐに出現するとも思えません。

IT技術の進化により、シェアリングエコノミーがすすんでいくことは間違いないと思いますが、それを契機として再び贈与ベースの社会に私たちが戻ることができるのかもしれません。

でも、どのような時代になるにしても、大事なものは基本タダなんだということは忘れずにいたいと思います。

Thank you for reading !

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