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カフェ店主の苦しみ - 頭の切り替えスイッチを頻繁に動かす大変さ

カフェ店主という仕事は、私にとって天職だと思っています。お客様に喜んでいただける料理を提供し、楽しく会話を交わすことが何よりも大好きです。しかし、そんな中で私が一番しんどいなと感じることがあります。それは、頭の切り替えスイッチをとにかく頻繁に入れ替えなければならないということです。

一日の中で、私には様々な役割が求められます。料理人、接客係、事務員、デザイナー、営業マンと、まるで役者のようにあちこちの役柄を演じ分けなければなりません。朝はメニューの品々を腕によりをかけて調理し、お客様をおもてなしします。そして店の経理処理や仕入れ先との商談も行います。さらにはメニューのデザイン、広告の作成など、クリエイティブな仕事にも取り組まなければなりません。そして時には新規開拓のための営業活動にも出向きます。

これらの仕事は、それぞれ専門性の高い内容ばかりです。しかも全てをこなさなければならない私にとって、頭の中を一つ一つ切り替えていくのは本当に大変なのです。調理の最中は料理のことしか考えられませんし、営業の際は顧客対応に集中しなければなりません。そうした状況から一転して、事務仕事に取り掛かる際は頭を切り替えなければいけません。

ある時は料理人になり、ある時は営業マンに、更にはデザイナーやアカウンタントとしての顔を持たなければならない。これほど頻繁に役割を変える仕事はそうそうないでしょう。「今は料理の時間だ」「今は接客の時間だ」とマインドを切り替えていくのは本当に疲れるのです。

にもかかわらず、それら全ての業務に誠心誠意取り組まなければなりません。ミスがあってはいけませんし、お客様の満足を何より大切にしなければなりません。こうした中で、自分の大切な時間を見つけるのも難しくなっています。

ですが、それでも私はカフェ店主という仕事を愛しています。お客様の笑顔に出会えることが何より嬉しいのです。様々な役割を演じ分けながらも、お客様を喜ばせられるのが何よりの醍醐味です。

頭の切り替えが大変だと感じつつも、この仕事に幸せを感じられることに感謝しています。お客様のためなら、どんな苦労も乗り越えられると思っています。この仕事を続けていくために、自分の心身のメンテナンスにも力を入れていきたいと思います。

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