見出し画像

未来の自分のために、発酵食品の季節

この夏は、発酵食品を漬けまくっています。
画像の梅シロップは、発酵食品ではありませんが。発酵させちゃうといけないタイプです。
初夏に採れた梅を、シロップとして漬け込んでおけば、真夏の暑い時期に元気の出るドリンクとして飲むことができます。その土地に暮らす人に必要な食物を与えてくれる。自然の恩恵ははかり知れなく偉大で、本当に良くできています。

さて、梅シロップを水で割ったドリンクを飲みながら、このところ気がつけば発酵食品ばかり作っていたことを書いていきます。

ぬか漬け

季節問わず、年中作ることのできる発酵食品です。発酵食品生活の基本みたいなものだと思っています。
大根、人参など、年中スーパーで手に入るお野菜で作っているので、冷蔵後にあるもので材料には困りません。
何かコツがあるのか、切り方を変えたらいいのかわかりませんが、ナスだけは何度漬けても、塩気が染みていないボワボワな出来上がりになります。上手につける方法をご存知の方、教えてください。

ぬか漬けの中でも特に好きなのが、長芋です。サクサクの歯応えと、程よい塩加減になるところがお気に入りです。

この夏、初めて漬けてみたのが、ビーツです。真っ赤な、カブのようような根菜です。
薄めの輪切りにしてみたら、美味しくできました。
またビーツが手に入ることがあったら、作りたいですね。

ヨーグルト

ヨーグルトを自家製で作っている方も多いと思います。
私が作っているのは、ケフィアヨーグルトです。作るのに、25度くらいが好ましい温度です。夏の暖かいどころか暑い時期は、ヨーグルトの種と牛乳をよく混ぜて、一晩置いておくと出来上がりです。
冬場は室温が25度まで上がらないので、ヨーグルトメーカーで保温して作っています。
ですから、夏場のヨーグルト作りは、ヨーグルトメーカー要らずで、電気代もかからないのが嬉しいところです。

夏のヨーグルトのお気に入りの食べ方は、冷凍フルーツとヨーグルトをミキサーにかけた、冷たいスムージーです。
まるでシェイクのような感じで、暑い時に飲むとスッキリします。

冷凍フルーツは、バナナとかイチゴのように一度に食べきれないものを、一口サイズにカットして冷凍保存してあるものを使っています。
特にバナナは、房ごと全部一緒に食べ頃になるので、傷まないうちに冷凍しています。

暑い日が続くと、ヨーグルトと冷凍フルーツのスムージーの出番が増えます。


発酵きゅうり

ピクルスでなく、発酵きゅうりです。スパイスときゅうりを入れた瓶に塩水を入れて、日光の当たる窓辺に置いて発酵させます。
きゅうりがたくさん取れる時期に、真夏の太陽が発酵に力を貸してくれます。
出来上がりは、ピクルスのように酸味はなく、スパイシーな漬け物、と言った感じです。
サラダではきゅうりを一本食べるのに、結構お腹いっぱいになっちゃうと思いますが、発酵きゅうりは一度に何本も食べられちゃうから不思議です。

この発酵きゅうり、食べ終わると瓶に漬け込んでいた液が残ります。私はこの液も、スパイスと塩として、ミネストローネのスープの材料として使います。
不思議ときゅうりの風味がまろやかになって、野菜の味わいが感じられるミネストローネができます。

調味料を余すことなく使い切るのも、気分がいいですし、何よりもおいしいのが嬉しいです。

自家製マスタード

マスタードも粒から漬け込みます。レシピは検索したらゴロゴロ出てきますので、ここでは割愛いたします。
自家製マスタードは、シンプルな材料でできます。そして、発酵食品の仲間でもあります。
保存状態が良いと、冷蔵庫の中でかなり長持ちします。傷む前に、食べ尽くしちゃいますけれどね。

自家製マスタードの食べ方は、サラダにかける。オムレツにかける。ゆで卵にかける。など、簡単な食べ方ばかりしています。
定番のソーセージは、まともなソーセージが手に入れば食べますが、あまりめぐり会えないので、やったことはありません。
そのうち、きちんとお肉から作られた腸詰のソーセージを見つけて、マスタードをごっそりかけて噛み締めてみたいものです。


発酵食品は今日食べられない


多くの発酵食品は、漬け込んでから翌日から数日かけないと食べることができません。
何日も前から仕込んでおく作業は、未来の自分へのプレゼントのように感じます。
出来上がりが重なった時は、ぬか漬けに発酵きゅうりにと、毎食食べるのに忙しいほどでした。
同時に、未来の自分への食糧を用意するのは、とても生きている実感がしました。

世の中が便利になった一方で、心が貧しくなったり、心が病気なってしまったりする人が増えたのは、発酵食品を漬け込むように、明日を生き抜く準備をしなくなったからでしょうか。

発酵食品も生きています。漬け込むことで美味しくなるばかりでなく、たくさん収穫された作物を、保存することにも繋がります。
この方法を見つけた祖先たちは、生きるのに必死だったかもしれませんが、この土地と共存する叡智を授けてくれました。
できるだけ受け継いで、食べることから心の豊かさを感じていきたいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?