【書評】「将来の夢なんか、いま叶えろ」は心に刺さる
おはこんばんちは。
学習コンサルタントのもふもこです。
今回は、今まで避けてきた書評に挑戦したいと思います。
本は普段から読んではいますが、自分の感想を人に共有するということがあんまりしっくりきていなくて、やってきませんでした。
それでも、そんなぼくでも感想を書いてみたい!と思える本に出会いました。
初めてのことで、読み苦しいところもあるかとは思いますが、最後までお付き合い頂けたら幸いです。
本紹介
タイトル:将来の夢なんか、いま叶えろ。 -堀江式・実践型教育革命-
著者:堀江 貴文
出版社:実務教育出版
心に刺さった言葉
・学びの本質とは、わからなかったことがわかることで生まれる「喜び」だ。
・学校は、教育の名目において子どもたちの没頭を奪い、突き抜けた天才の芽を摘み、「オールB」が理想であるという常識を植え付けている。
・あくびをしただけで無抵抗な子どもに暴力をはたらくような大人に、勉強を教わる必要はもはやどこにもない。
ぼくの学生の頃は、まだ「学校に行かなくてもいい」という選択肢が現在のように認知されていませんでした。
ぼくが「学校に行きたくない」と言おうものなら、親はこちらの考えを聞くこともなく、何の選択肢も与えず、力づくで連れて行かれた経験があります。
実際にそういったものが普通だった時代はありました。
でもスマートフォンの普及で、そういった時代は既に終わりました。
スマホがあれば学校に行かなくても、勉強できます。
むしろ、学校の先生よりもわかりやすく説明してくれる動画を無料で見ることができます。
学校で教わることは、そんなもんです。
家庭教師事業をしていて普段から感じることは、
「勉強を教えただけでお金をもらってしまっていいのかなぁ…」です。
勉強を教える、なんてことはもう誰にでもできます。
人ではなくスマホ1台インターネットにつながってさえいればできます。
ぼくも、家庭教師事業をしながら「勉強を教えることだけでお金を稼ぐ」ということに違和感を持っています。
今後、学校以外で無料で勉強を教わることができる場所作りをして行こうとすら思っています。
もしかしたら、現在でも学校は何がなんでも行くべきだ、と考えている方がいらっしゃるかもしれませんが、その考え方は、改めるべきではないかと思います。
学校に行くことは、絶対ではありません。
命を削って、嫌な思いををして、人生の貴重な時間を使ってまで行く必要はないと思います。
「学校に行かない」という選択肢もあって然るべきであり、子供のそういった意思は、大人は受け入れ、尊重すべきであると読んでいて感じました。
・「将来のための我慢」が子どもを殺す
・親や、学校が遊びに没頭する力を奪っているのだ。
・自分自身の思考による決断をもとに行動する意思を養うのが、本来の教育ではないだろうか
ぼくは中学生の家庭教師を担当することが多いですが、
「夢はありますか?」の問いに「ありません」や「わかりません」と答えてしまう子どもは多いです。
おそらくこういた「没頭」する力を親や学校に奪われてしまったのだと思います。
もしくは、夢があってもそれを言ったら笑われるのではないか、と疑ってしまっていたのかもしれません。
いずれにしろ、「学習」の問題は、子供より親にあるように感じられてなりません。
「学習」の本質は「没頭」です。
ただただ5教科の教科書に載っていることを暗記することが「学習」ではありません。
好きなことで「没頭」してきた経験のない子どもは、「勉強」にも「没頭」できません。
子どもには、好きなことを好きなだけ「没頭」できる環境を提供することが、「学習」において最も重要な要素であると感じます。
・「学校に行かないヤツはバカ」という呪いから抜け出せ
・自分の意思で不登校を選び、オープンに発信している子どものチャレンジを、よってたかって攻撃する大人の見識を僕は疑う。
・「我慢貯金」は命をドブに捨てているのと同じ
家庭教師事業を通じて不登校支援をしているぼくに一番刺さった言葉です。
不登校の学生は、学校に行きてくても、行けないんです。
なぜかは、わかりません。理屈じゃないんです。
行きたいのに行けない学生は、そういった感情を持ちながら、学校に行けていない自分を責めてしまっている方が多いです。
そういった学生たちを救うような、そんな言葉であると感動しました。
多様性は受け入れらるべき考え方です。
学校に行っているから偉い、学校に行っていないからダメ、というのは間違っています。
偏見の塊でしかありません。
学校に行って勉強することも、家で勉強することも、勉強しないことも、すべて受け入れられるべき多様性です。
そもそもAIが人間に取って変わって仕事をしだすこれからは、座学だけではお金は稼げない時代になります。
座学で学べることは、AIにもできてしまいます。
子どもが、将来その人にしかない価値を見つけるためにも、大人たちが多様性を受け入れ、子どもの「没頭」を全て肯定していく必要があると強く感じています。
最後に…
今回は、一部分の紹介しかできませんでしたが、今を生きる中学生や高校生に是非手にとって頂きたい本であったと自信を持って言える1冊です。
・夢があるのに一歩が踏み出せない
・自分の夢が見つからない
・今やっている勉強が本当に重要なのか違和感がある…
といった学生さんには強くお勧めしておきます。
きっと人生を変えてくれる1冊になりうると思います。
そして夢を今叶えるのは、なにも子どもに限ったことではないと思います。
ぼくも30代に突入したにも関わらず、未だに自分のやりたいことを追っています www
でも、それでいいと思えました。
世間体や体裁を気にして、人生の時間を無駄にしていては本末転倒だと思います。
自分のやりたいことに素直に生きていいのだと、そう改めて思うことができた1冊でした。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?