#003 親は優しい嘘をつく?-小さい頃の呪いを解く話Ⅱ-
親が子供の誘導を意図して優しい嘘をつく。そんなことってありますよね。
子供が自信を持ってくれたらとか、理由は様々ありますが、その嘘の真偽がわからないと結果的に嘘が呪いになってしまう。
今回は呪いの中身と解こうと思い始めた経緯を書きます。#育児 とかにも参考になる話かもしれません。
この記事の続きになります。
中学生の頃、母からこんな話を聞かされました。
小学校の知能検査のあとに先生に呼び出されて、違う学校を進められたの。学校でずば抜けて知能が高かったんだってさ。あんたはやればできるんだからがんばんなよ。
当時の自分は私学の進学校とはいえ#底辺校 の生徒。学年での成績もビリから5本の指に入るくらい。全く勉強しない子供でした。とても知能が高いとは思えません。むしろ、#劣等感 の塊でした。
ただ、こういうことを言われるとまさに#中二病 の時期ですから「僕には秘められた何かがある!」と中二病魂に火がつくんです。単細胞。で、ガリ勉の結果としては高一の頃には学年で五指くらいの成績になりました。誘導だったなら成功です。でも、こうした誘導は陰陽勾玉巴のようなもので、陽と同時に陰も併せ持つ。
そのときは信じさせられたのですが、あとになって思うんです。あれは豚をおだてるための嘘だったんじゃないか。親だから、おだてに弱いことを見抜いていたのではないか。
当時はネットがなく、情報とのアクセスが極めて限られた時代でした。調べることもできません。心の底に相反する感情を抱え、その感情はおおよそ肯定的なものではありませんでした。
折に触れて頭をもたげる#選民意識 は、それが外に出ていたとするとおそらく人からは奇異に映り、ときには傲慢や不遜として避けられるものだったことでしょう。
逆にその根拠が薄いことによって心の底には「本当は違うかも」という脆弱な自尊感情を抱えていました。
なぜ疑ったか。4つ理由をあげます。
まず、凡そ自分が優秀ではないことです。努力の才能ならありそうですが、全般的に勘が悪く、まわりからはバカと呼ばれることが多かったし、長い話を聞くことも難しい。
次に、仮に#高IQ だったとしたら#遺伝性 です。にも関わらず、コミュニケーションを取る親族にそれを感じさせる人がいないことがありました。父親はほとんど口を利かない#アスペ 気味の人でした。
もう一つは、当時の日本には才能を育てるための機関がありませんでした。今だと#ギフテッド という言葉が有名ですし、テレビなどでは#MENSA のような団体も聞くようになりましたが、当時も今も専門機関はみつかりません。もしあったなら自分が親ならさほど迷わずに行かせたでしょう。自分はどこに行かされようと打診されていたのか。今でもその先は藪の中です。
最後に、親の疑わしい嘘が多かったことです。家柄が良かったとか、血族の嫁ぎ先が異常に有名な経営者のところばかりだったりとか、先祖の偉業だとか。そういった確かめようがなく、確率的にありえなさそうな情報の塊は、成熟するにつれ親の嘘を確信させることになりました。
そして、あるときふと、この呪われた状態は調べることで解消できるのではないかと感じたんですね。おそらく凡才であり、多分親の嘘がわかるだろう。でも、調べて結果がわかれば呪いは解けるかなと。
長くなりましたので続きはまた書きます。「わかる!」という人、コメント、スキをもらえたらすごく嬉しいです!
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