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「自殺するなら先に俺に電話して」の坂口恭平さん 毎日応援 167

このnoteの毎日応援を書き始めるきっかけになったのは、北海道の中学生の女の子の悲しい死のニュースだった。そして、もう一つは「坂口恭平」という「自殺をするなら俺に電話して」と電話番号を公開して、激しい躁鬱病の中にあっても、この10年以上ずっと電話に出ている人の存在だった。

その坂口さんの連投ツィートが止まっていた。

鬱が治って、活動を続けられている中のことだった。

そして、ついにツィートが(T . T)

今回は危なかった、
記憶が飛んでいる、
とあった。。。

でも、今はこちらへ帰ってこられている(T . T)

家族と一緒に泣いて、子どもが笑顔でこちらへ連れてきてくれたようだった。。。


これまで、わたしも救われてきた。。。

本当に嬉しかった。。。


坂口恭平さんのことは、ほんとに不思議な事があって知った。

ある時、大きな公園の、
その公園の中で最も大きな木の前に向かって立っていた時、
知らない女の人に声をかけられた。

「普段は自分から絶対に人に声なんかかけたりしないけど、毎日散歩する公園で、
明日もし、この木の前に人がいたら、絶対その人に声をかけよう」と思っていたんだそう。

そしたら、わたしが木に向かって立っていたから、この人に声をかけよう!と声をかけたらしい。

その時に、彼女が教えてくれた。

「今自分がここに在るのは、
自殺のことばかり考えて引きこもりを何年もして、鬱みたいになっていた時知った、
坂口恭平という人の電話のおかげだ」と。

この人のことはどうしても知ってほしい、と。


電話かけたら、坂口恭平さんが出て、
全て見透かされていて、早口で、パパッとそれを伝えられた後、
死のうと思わなくなったと言っていた。

そして、Twitterをやっていることを教えてもらった。

また、不思議なことに、この一年半後位に行き始めた仕事場の人と話していて、わかったこと。

その人は坂口さんの知り合いで、ご本人とよく電話をすると言っていた。。。


。。。



お会いしたことはないけど、こんなご縁てあるんだな、ととても不思議な感じを持ちながら、
Twitterを見たり、
坂口さんのパステル画を見たり、
個展に行ったりしていた。



もっと優しくていいんだな、
もっと楽に生きていいんだな、
もっとちゃらんぽらんでいいんだな、
好きなことを素直にやって生きていいんだな、
苦しくても生きるって素晴らしいんだな、
大切に思ってくれる人ってこんなに温かいんだな、
大切な人との時間は大事にしていかないといけないな、
自分を立派にしなくては、と思わなくていいんだな、

それを教えてもらった。


そうなんだね。。。



前に、何回もこのnoteで、坂口恭平さんのことをお伝えしていたので、
一応来年までは、ご本人は電話をお休みされることを書かせていただきたかった。


自殺の衝動を止められない苦しみの中にある人が、自殺をしようとする人たちを毎日応援している。


家族を思って泣きながら、でも、記憶すら飛ぶ生活。。。



寺山修司の歌の中で、いつも救われる歌詞がある、

「悲しくなった時は」という、寺山修司作詞、
中田喜直作曲の歌。

その中で、

悲しくなった時は海を見に行く
古本屋の帰りも海を見に行く。
あなたが病気なら海を見に行く。
心貧しい朝も海を見に行く。

ああ、海よ、大きな肩と、広い胸よ。
お前はもっと悲しい。
お前の悲しみに、
わたしの生活(くらし)は洗われる。


というくだりがある。

わたしは、坂口さんのことを思った。


まるで海のような。。。



命って、多分自分が思うよりはるか、大切なもので、
それに気づいたと思っても、
それすらも気付けていないレベルくらい、

大切で尊いものなんじゃないか。

ここにある限り、大切にするに値する、
素晴らしいものなんじゃないか。

思う以上、
想像する以上に。。。


魂はなくならないけど、

あなたの命もわたしの命も、
この肉体を持たせてもらっている間は、

心と身体は、大切に愛していかないといけないんじゃないか。

ほんとにあなたもわたしも、存在するだけで
素晴らしく、価値ある存在なんじゃないか。



このnoteを書いている間に
年内お休みを発表していた坂口さんのツイートで、告知が。

坂口さんに命を助けられた「キキ」という若い女の子が、一日数時間、坂口さんの代わりに「いのっちの電話」に出ていてくれたらしいのだけど、

なんとそのキキちゃんが、24時間体制で、いのっちの電話に出てくれるんだそう。。。(ToT)

いろんな辛い経緯があったみたいで、
Twitterに坂口さんが経緯を載せていた女の子だけど、

普通の人が、気持ちはあってもなかなかやれない、
自殺しようとしている人の電話にずっと出てくれている。

自殺しようとしていた、若い彼女が。


坂口さんの周りの人は、
地獄の底まで降りていって皆を救う六道のお地蔵様(菩薩様)か、
観音様か、
お不動様か、
天使か、
という人ばかりだ、、。

生き神様だね。。。


でも、とにかく、嬉しくて、ありがたくて、
感謝しかない。


自殺してしまいそうで、
恐ろしい想いを抱えている人たちは沢山いるだろうけど、

こんな風に、死にかけても助けようとする人たちが居るくらい、
あなたもわたしも大切な存在だ。


その人たちに、助けたいと思われている大切な大切な存在だ。



伝えることくらいしかできないけど、

大切な皆さまへ。。。




いつも、ありがとうございます。


今日も皆さまにとって、健やかで安心の時間が沢山ながれていますように。。。


追伸。

坂口恭平さんは、建築家、作家、画家、アーティスト、音楽家。

最近、熊本で、坂口恭平美術館 museum を、
開館。

最近はパステル画や水墨画を描いて、全国で個展も展開中。

「water」など、離れて観ると写真にしか見えないけれど、まるで光でできているような、パステル画とは信じがたい絵を描いている。

光が絵になったような、
そんな絵。


坂口恭平さんという人をどうしても知ってほしい、
と、木の下で声をかけてくれた、
「自殺のことしか考えられなかったけど、坂口さんの電話で助けられた女性」は、

わたしを助けに来てくれた、菩薩様の一人だったかもしれないね。。。

今回、これを書きながら、気がついた。


やっぱり、いつもありがとうございます^ ^



戸張碧月

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