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介護業界約2年 3Kから体得したコミュニケーション力
以前、介護勤務だった。
と言っても、もう、かれこれ15年以上も前のこと。
介護の現場のことは全く分からない状態になっている。
現場のことは分からないけれど、介護について考える時はある。
あの利用者さんどうなっているかなー、生きているといいなー。
あの時、失敗したなー、ありがとうと言われて嬉しかったなー。
就職直後は右も左も分からず、先輩に教えていただいた通りに利用者と関わっていた。
が、だんだん責任者という立場になって、嫌だなーとい思うことも対応する必要がある。
3Kと呼ばれる業界
3Kを調べると、
「1980年代頃から使われ始めた言葉で、「きつい」「汚い」「危険」という3つの「K」を指す。」
と、出てくる。
つまり、労働環境が良い、とは言い難い。
3Kの毎日
ワゴン車の運転、車椅子を押す、乗車介助、ご家族への対応。
入浴介助、排泄介助、ベッド介助、おむつ交換。
今まで、やりたくないなと思っている事を実践しなければならない、メンタルへの負担がきつい。
けれど、先輩は嫌な顔ひとつせず、むしろ、他にできることがないか聞いている。
介助をする時には、排泄物を処理したり、ベタついている手を触ったり、思わず汚いなーと思いながら対応していた。
けれど、先輩はすんなり、何事もなかったように対応している。
車椅子を押す時や、片麻痺の方を介助するときは、ヒヤヒヤしていつも危険と隣り合わせ。
転ばないように、怪我をさせないように、安全に家へ送り届けられるか緊張と隣り合わせ。
けれど、先輩はそつなく、相手の動きに合わせて、相手が動きやすいように介助というより、補助をしている。
うまく行かなすぎて、涙する時もった。
つらいし、汚いし、危険だし。
まさに3Kを感じまくっていた。
3Kを払拭した瞬間
3Kを感じながら介護をしていたが、いつの日か、先輩のようになれる日が来るのではにか、と願望も抱いていたのも確か。
本当に嫌だったら辞めることもできただろう。
ただ、利用者が先輩のことを大信頼して、身も心も委ねている姿。
ご家族のかたが、あなたが担当してくださるから、この施設に通っているのよ、という声を聞いた瞬間。
先輩と同じように仕事がしたい、先輩と方を並べるくらいの信頼を勝ち取りたい、と思った瞬間、3Kの対しての意識が変わった。
相手のために頑張れる
先輩のようになりたいという思いもあったが、利用者と関わっていくと、「ありがとう」という言葉をいただけた。
相手の話しをよーーーーく聞く。
傾聴する。
何を考えているか理解しようとする姿勢。
今、何をして欲しいのか、汲み取る力。
日頃から、自分から声をかけて、気にかけていることを伝えているか。
全て自分発信であるか。
相手に与えることを考えている。
相手に与えることを優先すると、コミュニケーション力がつくことに気がついた。
嫌だな、やりたくないな、やったらどうなるんだろう。
という、自分よがりの考えでなはく、相手ありきの考え方に変えて、これからもコミュニケーション力を培っていこう。