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第4回 斎藤茂太の名言①~人間関係や仕事に疲れた人を癒す言葉の贈り物~【名言と本の紹介エッセイ】

こんにちは。
戦略マスター頼朝と申します。

Twitterアカウント「戦略マスター頼朝@書くセラピー/文章でブランディング」(@6VQGPJH3FHYoZn6)にて、名言と本の紹介を毎日ツイートしています。

名言や名著は、生きていく中で葛藤や困難を抱えている人に勇気や活力をもたらしてくれます。
私自身、自分のリーダーシップのあり方や生き方に悩んでいた若い頃にどれだけ助けられたか分かりません。

学校や職場の人間関係でお悩みの方も多いと思います。
中には、日曜日の夜になると、明日から始まる学校や職場のことを考えて、憂鬱な気分になったりする人もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな時に、気持ちを和らげて、しかも背中を押してくれるような名言に出会えたら嬉しいですよね。

そこで、【名言と本の紹介エッセイ】第4回目では、精神科医であり随筆家でもある<斎藤茂太>先生の名言をまとめてご紹介します。

なお、私は長いこと学習塾の教室長をしておりましたので、今回は特に自分の元生徒さん達に向けて書きました。
いわば、教室長から愛弟子の皆さんへのメッセージになります。
(そのため、ちょっと偉そうな言い方になっているかもしれません。笑)

今回ご紹介している斉藤茂太先生は「モタさん」の愛称で知られ、生き方について悩んでいる人向けに、優しい言葉でいくつもの名言を語っていらっしゃる方です。

【名言と本の紹介エッセイ】では、私・戦略マスター頼朝が<斎藤茂太>先生の名言に絡めて好き勝手な感想や意見を語っておりますので、それも合わせてお楽しみ頂ければ幸いです。
言わば、名言を題材にした個人的なエッセイになります。
(名言を題材にせず、個人的な思いや考えをツイートしただけのものも含みます。)

ご興味のある方はぜひご覧になってください。

それでは行ってみましょう!


1.人と打ち解けるには

「人と会うのが苦手な人の大半は相手と打ち解けるのに時間がかかるものだが、それは出会いの一瞬に相手に対する親愛の情を示さないからだ。」
精神科医・随筆家 斎藤茂太

人と出会う時は少し演技が入ってもいいから、なるべくにこっと笑って親愛の情を示してみる。
その後の展開がスムーズにいく。

他人の態度は、自分自身の態度を映す鏡だと言われています。
自分が仏頂面で人に接していると、相手からもそれなりの扱いしかしてもらえないのが通常です。

自分は他人に笑顔を見せないのに、他人には自分に対して笑顔を見せてほしいと思うのは、ちょっとわがままかもしれません。

他人に笑顔で接してもらいたかったら、自分の方からまずは笑顔で接してみるようにすると良いでしょう。

最初のうちは、自分が期待した通りの反応が返ってこないかもしれません。

しかし、コツコツとやり続けていると、その努力の姿勢を見てくれている人が必ずいます。

そういう人が次第に笑顔で反応してくれるようになっていきます。

大事なのは、諦めずに自分から笑顔で接するように努力し続けていくことではないかなと思います。

それでも態度が変わらない人は、その人自身の問題だと思いますので、また、周囲の人もその人のことを問題ある人と見るでしょうから、自分の責任ではありません。

気にする必要はないと思います。

何より、「自分の方から」笑顔を見せて人間関係を良くしていこうという努力の姿勢は、多くの人から評価されることが多いです。

したがって、ちょっとくらい反応が悪い人がいたとしても、少なくとも過半数の支持が得られるように、コツコツと自分から笑顔を見せていきましょう。



2.前向きな気持ちになる言葉の発し方とは

「どんな場合も、一言目は必ず明るい言葉を言うことだ。
最初に明るく言うと、それに続く言葉や周囲の雰囲気は、自然に前向きになってくる。」
精神科医・著述家 斎藤茂太

ネガティブな発言癖があると、自分にも周りの人にも悪影響を及ぼしがち。 家族や親友にたまに愚痴を言うくらいはいいけれど。

日本には昔から言霊思想というものがあります。

縁起が良い言葉を発すれば、縁起が良いことが起こり、逆に、縁起が悪い言葉を発すれば、縁起が悪いことが起こると信じられていました。

現代においても、そうかもしれません。

人間ですから、たまには不平や不満を身近な人に聞いてもらいたくなる時もあるでしょう。
それはとても自然なことだと思います。

ただ、いつも他人の悪口を言ったり、不平や不満ばかりを言っているような人は、周りの人の士気を下げてしまいます。

初めは親身に話を聞いてくれていた人たちも、次第に呆れて、心が離れていってしまうでしょう。

中には、陰口や悪口を言って、あなたのことを攻撃してくる人も出てくるかもしれません。

私たち人間が人間である以上は、いつの時代も変わらず、ネガティブな言葉はネガティブな人間関係を招き寄せてしまうものだと言えるでしょう。

せっかく人とお付き合いするのですから、良い関係性を築いていきたいものです。

初めから人と仲が悪くなりたくて出会う人はいないと思います。

したがって、ネガティブな言葉を発するのは、どうしても我慢ができない時などといった最小限の場合に抑えましょう。

そして、できるだけ明るく前向きな意味の言葉を発するようにしていきましょう。

これを繰り返すうちに、周りの人たちも、そんなあなたの前向きな言葉に触発されて、次第に明るくあなたと接してくれるようになるでしょう。



3.苦労から抜け出すためにやると良いこととは

「苦労から抜け出したいなら、
肩の力を抜くことを覚えなさい。」
精神科医・随筆家 斎藤茂太

肩に力が入り過ぎている時ほど、やる気に反比例して空回りしてしまいがち。
誰しも経験があるのではないか。
ふと肩の力を抜いてみると、全体が視界に入ってきて、本来の自分を発揮できるようになる。

困難や苦労の真っ最中は、防衛本能が働いて、体も頭も縮こまりがちです。
ガチガチに縮こまってしまっている体や頭では、良い動きはできませんし、良いアイディアも生まれてきません。
守りに徹しすぎて、逆に全体的なパフォーマンスレベルが下がってしまうのです。

困難や苦労の真っ最中にあるからこそ、そこから脱するためには、全体的なパフォーマンスレベルを上げていく必要があります。

そこで、縮こまった体や頭をほぐすために、あえて肩の力を抜いてみましょう。
そして体全体をリラックスさせてみましょう。

まずは、そういった形から入って、次第に心の中まで解きほぐしていくのです。

そうすることで、縮こまって視野が狭くなっていたものが、次第に全体的な視点から見られるように物の見方が回復し、解決策が見つかるようになるでしょう。

また、体の動きも本来のものを取り戻して、見つけた解決策を実行しやすくなるでしょう。



4.経験は全ての糧になる

「人生には無駄なことも損なこともありません。
全ての経験があなたの中に積み重なっていくんです。」
精神科医 斎藤茂太

嫌な経験や辛いことも、そこから学びや気づきを得られれば、決して無駄ではない。
成長のための資産にできる。
打ちひしがれずに、学びを得よう。
それを発信して共有しよう。

歳をとってくると、それまでの経験が生きているなぁと実感することが増えてきます。

これは多くの人が経験していることではないでしょうか。

失敗した経験は確かに苦い思い出ですが、そこから何かしらの教訓を学びとっているはずです。

嫌なことも辛いことも後から振り返ってみれば、同じ失敗を繰り返さないために必要な予行演習だったと思えます。

大事なのは、失敗経験や嫌なことや辛いことといった過去の経験から自分なりの教訓を学びとり、文章にして書き残しておくことです。

そして、その文章を時折読み返すのです。

そうすることで、新たに振り返りができ、これから先の未来を生きていく上での知恵を手にすることができるでしょう。

また、冷静かつ客観的な視点で振り返ることができるため、その当時には思いもしなかった気づきや学びが新たに手に入ることもあります。

したがって、過去の経験を未来に生かすために、日記をつけておくことをおすすめします。



5.損して得取れ

「他人に花を持たせよう。
自分に花の香りが残る。」
精神科医  斎藤茂太

経験上、自分が自分がというよりは、相手に花を持たせるギブの姿勢の方が長く仕事が舞い込むように思う。
花を持たせてもらって、悪い気がする人はまずいない。
また、それに対して何かしらお返しをしたいのが人情だから。

長く良好な人間関係を保つためには、良い意味での損得計算ができる方が良いでしょう。

目先の損得ばかりに目が奪われていると、全体的な視点を失って、自分の利益ばかり優先するようなことになってしまいます。

そうなりますと、相手からすれば、当然ながら面白くはありません。
せこい人間だと思われ、次も一緒に仕事をしたいとは思ってもらえないでしょう。

物事が上手くいったのであれば、自分の功績を主張するよりも先に、協力してくれた人たちに対して感謝の気持ちを述べる方が得策です。

その方が協力してくれた人たちも嬉しく思い、次も協力してあげようという気になってくれる人が多いからです。

逆に、周りの人たちの協力を忘れて、自分の手柄ばかりアピールするような態度では、人はついてきてはくれません。

他人に花を持たせる態度は一見損しているかのように見えますが、長期的に見れば、周りの人と良好な関係を保つための得策なのです。

したがって、長期的な視点から、良い意味での損得計算を出来るようになると良いでしょう。



6.明るい言葉が持つ力

「明るい言葉は、起こったこと全てを明るく見せる力を持っている。」
精神科医 斎藤茂太

たまに愚痴を言いたくなったり、仲の良い人に話を聞いてもらいたくなることもある。
ただ、日頃から明るい言葉遣いをしている人には、人が集まりやすい。
人生大変だからこそ、
人は明るさに触れたいから。

私の経験上、チームを上手くまとめて前進させ続けているリーダーの特徴として、日常的に発する言葉が「明るい」ことが挙げられます。

聞いている周りの人たちが嫌な気持ちになるような不愉快な言葉や、乱暴で雑な言葉遣いをしているのを聞いたことがありません。

大学院時代に学費と生活費を稼ぐため某大手紳士服量販店で働いていた時に、社長が視察に見えました。

その時驚いたのは、私のような若手にも丁寧な言葉遣いで接してくださったことです。

丁寧どころか、良い意味で腰が低い印象でした。
偉そうな言葉遣いや態度などは微塵もありません。

人間の自然な感情としても、いつも暗くて嫌な言葉ばかり発している人よりは、明るくて前向きな言葉を発している人の方を応援したくなりますよね。

また、同じ出来事でも、前向きな言葉で解釈するか、後ろ向きな言葉で解釈するかで印象が大きく異なります。

そして、多くの人から慕われるような人は、同じ出来事であっても、前向きな言葉で解釈する傾向が強いように思います。

したがって、言葉の言い換え力を発揮して、起こった出来事をなるべく前向きな言葉で表現して、解釈するようにしていきたいものですね。



7.ストレスに負けないための最大の秘訣とは

「感動こそがストレスに負けない最大の秘訣。
そして、長生きのコツでもある。」
精神科医・随筆家 斎藤茂太

仕事が進まない時は、精神に栄養が足りない状態。
伸びきった弦では矢は前に飛ばない。
感動できる映画や小説、美景、スポーツ観戦などで、精神に栄養補給を。
感動こそがエネルギー。

仕事や家事、育児などの忙しさに毎日追われていると、心がだんだん疲弊していく感じがする人も多いのではないでしょうか。

そんな時は、明らかに心の栄養が枯渇している兆候です。

口から栄養分のある食べ物や飲み物を補給しなければ、次第に体が動かなくなってしまうように、渇いた心も栄養を補ってあげなければ動かなくなります。

それでは、心の栄養とは何でしょうか?

心の栄養とは「感動」です。

心を震わせ、動かすと書いて感動です。

気分転換のために外に出て色々な景色を見たり、親しい人と話したりすることで、再び心が動き出します。
読書が好きな人は、本を読んでみると良いでしょう。
好きなドラマや映画を見るのも良いでしょう。

日常から一旦離れて、自分の心が動きやすい好きなものに触れることが大事なのです。

したがって、心が渇いて疲弊してきたなぁと思うようになったら、気分転換のために心を感動させるような行動をしましょう。

決して大それた事でなくても良いのです。

自分ができる小さなことを気分転換として取り入れれば充分だと思います。

それこそ、近所を散歩したり、本棚にある好きな本を読み返すだけでも大きな効果があります。

さらには、思っていることを日記に書いてみるのも良いでしょう。
文章に自分の気持ちを書き起こしてみることで、自分でも気づいていなかった気持ちのつっかえに気づくことができます。
そして、新たな解決策が思い浮かぶこともあります。

また、単に気持ちを文章に書いて吐き出すだけでもスッキリすることが多いと思います。

心が疲弊しきってしまう前に、自分で自分の心を守ってあげましょう。



8.できるようになりたかったら

「『できるかできないか』ではない。
『望むか望まないか』なんだ。」
精神科医・随筆家 斎藤茂太

できるかできないかをやってみる前から考えがち。
誰だって、損したくない心理が働くから。
ただ、大抵の事は強く望んで行動に移せば、意外とできてしまったりするもの。
意志あるところに道あり。

学習塾の教室長時代に残念に思っていたことは、やってみる前から無理だと言う子が年々増えてきていたことです。

幸い、私は生徒さんも親御さんも良い人たちに恵まれていました。

しかし、若い世代ほど失敗したくない気持ちが強くなってきているのか、やってみる前から無理だと決めつけてしまう傾向が強まってきているように思えました。
(これは私の生徒さんたちが人柄が良かったこととはまた別の話です。)

親御さんが過保護に育てていたとは決して思えません。
それは親御さんと定期的に面談をすることで理解していました。

むしろ、失敗しながら学ぶといった一見回り道の学び方を嫌う傾向が、子供たちを取り巻く社会全体としてあるのではないかなと感じています。

大人になればなるほど、失敗のない人生などないし、失敗をしてきたからこそ、今上手くやることができていると実感している方は多いと思います。

ただ、若い世代にはそれが伝わりにくいかもしれません。
大人と同じような経験をまだしていないのですから、当然と言えば当然です。

勉強にせよ、スポーツにせよ、仕事にせよ、できるようになるためには、まずは「できるようになりたい」と望むことから始まります。

そして、強い動機付けがあれば、多少の失敗を乗り越えていけるだけの推進力を得られます。

そのため、子供たちがやってみる前から無理だと諦めないで済むように、強い動機付けの源泉となる好奇心や向上心を持たせることに焦点を当てて、指導してあげたいものです。

まずは「望んで」、そして、コツコツと努力をし始めれば、たいていのことはできるようになるのですから。



最後までお読みいただきましてありがとうございました。

今回の名言と本の紹介エッセイが何かしら読者の皆様のお役に立てたら幸いです。

興味を持っていただけましたら、ぜひ次回作も楽しみに待っていて下さると嬉しいです。

これからも名言と本の紹介をコツコツと続けて参りたいと思います。
応援のほどどうぞよろしくお願い申し上げます。

戦略マスター頼朝


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