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部分群〈龍孫江の群論道具箱〉
前回,演算が閉じていることを定義して,部分群を定義する道具が揃いました.
定義(部分群)
群$${G}$$の部分集合$${H \ne \varnothing}$$が,$${G}$$の乗法$${m \colon G \times G \to G}$$および逆元をとる操作$${i \colon G \to G}$$について閉じている,すなわち
各$${a, b \in H}$$に対し$${ab \in H}$$
各$${a \in H}$$に対し$${a^{-1} \in H}$$
をみたすとき部分群という.
細かい話になりますが,今回と次回をかけて部分群を「もとの群と同じ演算で群になる部分集合」と特徴づけましょう.まずは部分群が群になることから示します.
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522字
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