剰余類〈龍孫江の群論道具箱〉
群の作用から軌道が定義され,軌道の観察から群の性質が導ける可能性が示唆されています.今回は,特に重要な作用の軌道を導入します.
定義(剰余類)
$${G}$$を群,$${H \subset G}$$を部分群とする.
(1) 左乗法作用$${\lambda \colon H \times G \to G}$$の軌道
$${ Hx = \{ hx \mid h \in H \} }$$
を右剰余類という.
(2) 右乗法作用$${\rho \colon G \times H \to G}$$の軌道
$${ xH = \{ xh \mid h \in H \} }$$
を左剰余類という.□
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536字
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