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アーベル群と加法群〈龍孫江の群論道具箱〉
数学を考えるうえで,既に知っている数学的対象に,さらに条件を付け加えて「より良い」数学的対象を定義することがあります.文章上では条件を付け加えたからといって「より良く」なるとは言い切れないわけですが,実際には「こういう条件が成り立つ場合に絞って考えても意味があるぞ」という条件を付け加えるわけですから,教科書に現れるような場合については
条件を付け加える=より良い対象ができる
と考えてよいでしょう.
定義(アーベル群)
$${G}$$を群とする.
(1) $${a, b \in G}$$が$${ab=ba}$$をみたすとき,$${a}$$と$${b}$$は互いに可換であるという.
(2) 任意の2要素が可換である群を可換群またはアーベル群という.
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981字
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