『小説すばる新人賞』原稿作成は本調子にあと少し。少しづつ進んでいます。読書レビュー『砂の城』『満月珈琲店』『ライオンズ 1958』
書けない時期は完全に乗り越えました。
書けない時期は完全に乗り越え、少しずつ進んでいます。しかし、まあ本職である介護予防の仕事も今、ほんとに忙しいんですけど、帰宅後や休日には気分を変えて頑張ります。
読書レビュー『砂の城』遠藤周作
美しいもの、善きものを追い求めて生きる。世界はやがて、そういう世界になる。そう思って生きていくのが正しい生き方なんだなって思える作品。
遠藤周作さんは結構読んでいるんだけど、この作品は読んでいなかった。
読み始めると、すぐに物語の世界に引き込まれた。
その後は一気読み。
あまり有名ではないけれど、これ、名作ではないのだろうか。
若者が精一杯生きる。恋、夢、希望、志などを持ちながら生きる。
共通の時間を持ち、最高に楽しい時間を過ごした4人。
それは一生忘れない最高の時間。
これからもこんな幸せな時間ばずっと続けばいいと思うけど、そういうわけにはいかない。
それぞれ別々の人生を歩む。当然のことだけど。
いい人生も悪い人生もある。
読後は切ない。
それでも、最後は、世界はきっと美しく、善きものに少しづつだけどなっている。と新時代。
これ、名作だと思う。
読書レビュー『ライオンズ 1958。』著者・平岡陽明。
司馬遼太郎さんの名作『坂の上の雲』を思い出した。
明治時代、ちっぽけな日本が生き残りと西洋諸国と肩を並べるようにひたすら前を向いて突き進んだ時代。
国も個人も。
そして、日露戦争に勝利し、生き残っただけでなく、世界の第一等国の仲間に入っていく。
この作品の年代、昭和の20年代30年代も『坂の上の雲』の時代と同じく、国も個人も会社もヤクザも何もかも、坂の上の上を目指して走り抜けた時代でしたね。
それも大汗かきながら必死に歯を食いしばって走っていた。
止まると貧しさの中で埋もれていく。
『幸せではないけれど、眼の前に幸せが見えていた時代』
頑張って走れば、幸せを手にいれることが出来ると信じることができた時代。
今は、
『貧しくはないけれど、幸せが見えない時代』
なんでしょうか。
いい本でした。
この作品は、面白いって聞いていて、前から読みたかった作品なんですけどね、やはり面白かった。
寝る前に読んだら最後まで読み切りました。まだまだ戦後でメイン通り以外は貧困が残る昭和30年代の福岡。ヤクザと西鉄ライオンズ。名前だけしか知らないけど、長島、王時代の前の大打者大下。九州の誉れ。
おすすめです。
読書レビュー『満月珈琲店』
これ最高です。
読むと心が暖かくなります。
頑張ろうと思えます。
明日からまた、一週間頑張ろうって思えます。
生きるって素晴らしいこと何だと思えます。
自分だけでなく、周りの人を認め、応援したくなります。
生きるっていいなあって思えます。
休日、カフェで読むというか眺めるのに最高です。
最高の時間ですね。
家で読んだんだけど、今すぐカフェに行って珈琲を飲みたくなりました。
と、いうわけで『満月珈琲店』を持ってカフェに行ってきます。
皆様も良い休日を。