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いつわりの世界


ループしていることさえ忘れている

何度くり返し 忘れていくのか

積み重なっているはずの記憶は

重く根深い闇へ

閉ざされている扉の向こうへ

手にしている鍵を忘れ

目の前に現れし扉に戸惑い狼狽える

既にある鍵を見失い見逃し通り過ぎる

何処か遠くで警笛が鳴る

徐々に大きく近くなる

聞こえているはずの音もスルーする

気づけとばかりに鳴り響く

止めるものはいない



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