映画『ブルーピリオド 』を観た
8月に入って、なんだかんだあってなかなか行けなかったけど、ついに行ってきた。
※ネタバレ、ちょっとあります
映画『ブルーピリオド 』は、漫画をさらっとなぞってて、ストーリーを妙に変えたり、誇張してるところがなくてよかったなあ。まあ、ちょこちょこ違うとこはあったけど。
キャストもイメージどおりで、私は八虎がよかったなあと思う。それと大葉先生。森先輩もいい感じだった。
私は漫画では、八虎が受験直前に、高校でのなかよし4人組のひとりの恋ちゃんに出会ってラーメン屋で話すシーンがとても好きで、そこで恋ちゃんは、そんなふうには到底見えないが、パティシエの専門学校に行くことにしたと八虎に言う。八虎が自分の好きなことやってるのを見て、自分もやりたくなったのだ、と。そこは映画ではスイーツ店になってて、会話もさらっとしてたけど、八虎が辛いの隠して笑うシーンでの恋ちゃんのセリフ、
「笑うなよ。その笑い方されるとこれ以上入ってくんなって言われてるみたいで、虚しくなるんだよ」
が、ちゃんと使われてた。空気読んで、自分の感情隠さなくても、素のままのお前がみんな好きで応援してるってことをこのセリフで伝える。
このときの恋ちゃんだけじゃなく、いろんなところで、いろんな人からかけられる言葉によって、八虎は自分を見つめ直したのかな。そうやって自分と向き合って描いた、一次試験での自画像は、私のお気に入りだ。
好きなことを努力して突き詰める、苦しくても努力する。そうして夢がかなう人はひと握りなんだろうけど、努力しなくては始まりもしないもんね。60過ぎててもまだまだこれから。