【いつ考え始めるのか】豊嶋康子 発生法ー天地左右の裏表 東京都現代美術館
お、面白かった〜!
見ていくうちに知的興奮がドンドン上がっていく、そんな展覧会だった。
当たり前にそこにあるもの、制度、価値観ってなんだろう?
と改めて自分に問う。
問うた時、あれ?実はなんかとても不思議な事で悩んでいることが多いのかも知れないな、と思った。
モノの見方、味方、捉え方、受け取り方。
人それぞれ「当たり前」とし「考えなくてよし」と無意識に切り捨てている部分に突っ込んでくる。
日常でいかに自分の会話や発言に「当たり前」を刷り込んで会話を成り立たせているのか。そんな事を考えた。
そんな事を考えた、
が。
会場の作品達は可笑しみに包まれていて思わず吹き出してしまうこともあった。
レディメイドじゃないか、という人もいるかもしれないが、これは表現をする為に必要不可欠な材料として扱われているので、ただそこにある、というのとちょっと違う。
でも普段なにげなく知っているもの見ているものがちょっと違う様子で現れてくると、ニヤッとしてしまう。
今日は展示室でニヤッとした顔とよく遭遇した気がする。
「人にものを問う」と書くととっても尊大な受け取られ方をするかも知れないが、その表現方法、伝え方に工夫があると受け取り側も素直に入っていける。
それが美術の意義でもあるかもしれない。
何かの主張で大事なことってそういうことなんじゃないか、と考えた。
強硬な姿勢だけでなく。
あぁ、だから展示タイトルが「発生法」なのか。
英題は「origination method」。
こうなると翻訳は「発信方法」になるのだけど