【斜めから】「岡本太郎に挑む 淺井裕介・福田美蘭」展 川崎市市制100周年・開館25周年記念
川崎の生田緑地にある川崎市岡本太郎美術館。
青山にあるのは岡本太郎記念館。
夏にヤノベケンジの展覧会があったのは岡本太郎記念館。
どちらか取り違えると大変だ。
というわけで、生田緑地へ。実は2016年の展覧会以来に訪れたのでおよそ8年ぶりだった。8年前に見た展示は「鉄道美術館」展。この時初めてクワクボリョウタさんの作品を見て感激したものだった。
行った理由は息子二人が絶賛鉄オタ期だったから。プラレールが一面に広がる風景などは圧巻だった。緑地内の機関車や車両展示ももれなく見学したはず。
今回は淺井裕介さんと福田美蘭さんが岡本太郎に挑む、と。
美蘭さんはまとまってみるのが千葉市美の個展以来かな。今回、すべて新作という。
常設展示室にもところどころ、美蘭さんの岡本太郎作品の受け止め方や、父、福田繁雄氏(グラフィックデザイナー、アーティスト)との関わりなどを交えながら話は進む。
美蘭さんの作品、といえば作品なのだけど、どこかシニカルな視線を持っていて、ちょっとの不謹慎が垣間見えて、ソワソワする。
でもそれが面白さにもつながるのだけど。
少しフフッと笑ってしまうぐらいで良いのだろうなぁと。
真に受けすぎない、というのは巨匠の作品を見る時に大事なスタンスなのかもしれない。
しかし、子どもたちはすっかり美蘭さんの認識はあるけれど、福田繁雄さんの方は認識が薄いのよな。昔は教科書に載っていたけれど、今は違うのだね。
世田谷美術館で美蘭さんと繁雄さんの個展やった頃から認知度が逆転してきたかな。23年ぐらい前か。
淺井裕介さんの作品はとにかく手数と大きさだなーと思って見ていた。
粘土的な、土的な、土着的な。そういう部分が岡本太郎の陶芸や土の作品、日本各地の地方を撮った写真に通じるものがあるのだろうか。
作品画面のカサカサ感は土という素材が乾燥するか、そう見えるのか、色味による目の感じ方のせいなのか。ずっと見ていると古代エジプトの器を思い出した。障壁画とかもそうか、土壁に描いてあるものもあるものな。そのイメージだ。
鹿の角を利用した作品や血で作ったブルーの染料の話、など。近年、鴻池朋子氏もそうだけど、狩猟派というジャンルができそうだな、と思った。
ミュージアムショップを覗いたら、地元の中学生が商品のPOPを作っているらしく、それを読むのがめっちゃ面白かった。
これいいな。職業体験でやったのかな。
久々に家族4人で美術館に出かけた日となった。
因みにこの前日、長男が隣の市町村で行われるサッカーの試合会場に行く途中で行方不明になり、2時間遅れてやっと辿り着くという珍事件が発生。顧問の先生から長男が行方不明という一報を受けた時はマジで肝が冷えた…。
とはいえ、自宅に近い自治体だったから、なんとか土地勘があったけど、先輩の中には昨年、葛飾区に試合へ行った際に行方不明者が出たらしく…葛飾区は…わからん…(地元から遠い)
部内では次は誰が行方不明になるのか話題になっているらしい。こえーよお前ら。