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【美術館めぐり2021】東京国立近代美術館 柳宗悦没後60年記念展 「民藝の100年」

2021/11/05 東京国立近代美術館 柳宗悦没後60年記念 民藝の100年

柳宗悦氏の軌跡、民藝運動の紹介、そして今にどう繋がっているのかを展示を追いながら理解していく。所要時間2時間強。

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初期のエピソードは微笑ましく、ロダンが好きでロダン特集雑誌作ってファンレターともにロダンに送りつけたら、まさかのご本人から作品が送られてくるという話。
もう、どれだけ嬉しかっただろうか、とか想像してウキウキしてしまった。
(そして遠い海の向こうの1ファンに作品を贈るロダンの懐の深さよ…)

イギリスとの関わりも深く、英国で収集した椅子や皿は、けっして上流階級の品でないけれども素朴味があって柳氏が惹かれたのも納得する。
ツイードが好きだったのかな、とか大津絵の表具にチェックの生地を使うセンスもどこかイギリス味を感じる。

明治期、鉄道発達の恩恵で地方へ向かった研究者、というカテゴリでは、今和次郎も出てきたし(柳田國男氏も勿論)予習が当たりニヤニヤしてしまいました。
そして、小津 安二郎氏の名も…さてなぜでしょう。

そして1902年頃の書簡に「デザイン」という言葉を現在の意味と同様で使用していたことには驚いた。
当時は意匠という言葉が主流だったのではないか。昨今、これだけ身近な単語になってはいるが、柳氏の先見の明に驚く。
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松尾芭蕉の理念に「不易流行」という言葉があるが、まさにそれを体現しながら民藝というものを研究、収集、編集、未来へつなげた方なんだな、と。

その功績はあまりにも大きい。

そして…その功績を非常に理解しやすく展示してあることが本当に素晴らしいと思う。
誰が見に来ても、中高生が見ても、わかるし、楽しめるはず。
民藝運動という一見、難しい事象を展示によってわかりやすく整理した国立近代の渾身の技。お見事!ある。

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