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【10歳男児と日帰り水戸の旅】茨城県立近代美術館&水戸芸術館現代美術ギャラリー



9月下旬、関西から帰ってきた週末は3連休だった。
翌日はひっくり返っていたが連休中日は10歳の次男と茨城県立近代美術館と水戸芸術会館へいってきた。

Naotaさんのレポでお子さんお二人と水戸の旅路を読み「あーこの展示見たい!水戸へ連れていきたいなぁー」と思っていたのだ。

長男次男が共に小学生だった頃は子どもとのおでかけの割合も多く、その中で美術館へ行くことも多かった。
しかし長男が中学生になった途端、揃って出歩くことは減った。長男はそれで良いかも知れないけれど、次男はまだ小4であり、何処かへ連れて行って!という欲もある。

兄弟仲はすごく良い2人なので、次男は兄と出かけられないのは寂しい様子だが、中学生と小学生の差の様なものもどこかで理解はしている。
ならば、違うことをしててもお互い充実してれば良いよね、と思ってもらいたい。


どうやって水戸まで行くか

常磐道を一人で運転する勇気はまだなく、直前の関西旅行の疲れもあったので東京駅から発車する水戸行の高速バスに乗車。

乗換なしでいける&トイレ付&観光バスは少し飲食なら大丈夫なので気持ちが楽。寝てしまっても乗り過ごす心配もないし、椅子はリクライニングできる。
何より観光バスは旅気分があがる!

デメリットはバスなので文字が読めないところ(文字読むと酔う)。
読書以外の暇つぶし方法をいろいろ考えておかねばならない。といっても次男は10歳なので旅の楽しみ方も彼なりにあり、時々おやつ食べつつどうにかなった。車窓から見る風景を楽しんでいた。「砧イ○プラントの看板無いね」といわれた。うん、地域ちがうからな。
あいにくの雨だったがまずは茨城近代から。1年半ぶり、2度目の訪問である。
1度目はこちら↓



つくる展 TASKOファクトリーのひらめきをかたちに(会期終了)

茨城県立近代美術館。とってもわかりやすい入り口です。

展覧会概要

世界に誇れる日本のものづくりを、さらに元気にしているアートファクトリー「TASKO(タスコ)」。
〜中略〜
ものづくりの不思議さや面白さを通して、見る側の想像力、発想力、創造力が刺激され、自分も何かを「つくりたくなる!」、そんなワクワクがつまった展覧会です。

茨城県立近代美術館
ピンポン玉が「る」の丸の部分に上手く浮き上がった時がシャッターチャンス!



単純にすごく面白かった。こういう体験系美術展は子どもも心から楽しんでいた。
広い展示室を上手く活かし大きめの作品をどーんと展示する。
ギャラリースペースに子どもたちが自由に制作できる場を作る。

とにかく音の出る作品が面白いらしく、次男はめちゃくちゃに響かせていた。

マットを踏むと音が鳴る
道具一覧。こういうの好き。


第一展示室あたりで警戒していた小さい子もお構いなしに遊ぶ小学生の様子にホッとしたのか、見様見真似で試していた。
そうさ、ここは今、好きにして良い場所だよ。
譲ったり譲られたりしながら体験型の作品を楽しむ。
こういうのって自分の子供の頃には無かった、行かなかったので良いよなぁと思う。

フリースペースには紙コップ積み木コーナー
紙コップを永遠に積み続ける子供達…
そして崩れる。また積むの繰り返し。


お昼ごはん

天気が良ければ千波湖周辺をちょっと歩いて野鳥観察をし、水戸木村屋さんでパンを買って食べようと思っていたがあいにくの雨&日曜は定休日。

水戸木村屋

という訳で、茨城県立近代美術館のカフェでお昼ごはんをいただくことに。
パンがよかった次男はハンバーガーを頼み、私はカレー。
テーブルも広くゆとりがあり、提供時間も程よく早くて助かった。
味も美味しく、次男もぺろりと平らげていた。
「雨やまないねぇ」とか「雨でも水鳥はいるか」とか展示の感想とかそんなことをのんびり話していた気がする。

午後は水戸芸術館現代美術ギャラリーへ行きたかったので路線バスに乗って移動。
雨が降ってなければ歩いたのだけども。ちなみに湖には鵜がいた。

水戸芸術館 山下麻衣+小林直人 他者に対して、また他者と共に (会期終了)

展覧会概要

山下麻衣+小林直人は、映像作品やインスタレーションによって国内外で活躍するアート・ユニットです。コントロールの効かない不確かな存在としての自然をわからないままに捉え、どうにかして関係性を構築しようとする山下+小林の作品では、些細な日常が価値を持ったり、奇跡的な出来事へと転換したりといった場面に少なからず遭遇します。それは、鑑賞者の視点や価値観をささやかかつダイナミックに揺るがし、ときに世界の見方を変動させる力を持っています。
〜中略〜
災害やパンデミックを経て人と自然との不安定な関係が可視化され、また世界的な紛争の続く現在において、本展を通して「他者」との関係性を改めて考え、人々がそれぞれに見ている世界への認識を更新し、個々の存在のあり方を問う機会を創出します。

水戸芸術会館

些細なこと、些細な日常とは。

デッカい飴玉だなー!
舐めてる舐めてる!あ、少し小さくなった。
最終的には右端にある皿の上の大きさに。


巨大な飴玉を舐め続ける作品がツボにハマる。
なんかこれみかん缶を丸々一缶食べる憧れみたいだなぁ。

波を数え終わらない



波を数えてみる。次男一緒に数え始めて動けなる。

この辺は割と説明不要で面白かったようで、作品を見る度に「あはっ!」と笑っていた。こういう感じいいなぁ。私も好き。

日常にちょっと顔出すユーモアとか、
ちょっとなんだコレ?っていうものとか面白い。

私にとって日常にある些細なことは「長男、次男が言語を話し始めた頃から発生する子ども特有の『勘違い』や『言いまつがい』」であり、記録している。

蒸しパンに対して「で、何虫のパンなの?」と聞かれたり
・「ディZニーランドに猫バスって停まるっけ?」
(まぜるな危険)
「『グリとグル』読んで」
(や、確かに2匹でつるんでるけど…中川さんすみません、それだけよく読んだのです。御冥福をお祈りします)
「なんだっけ、ほら、あの、モネの睡眠!」
(睡蓮な。寝ちゃだめ。これ実は割と最近の言いまつがい)
・「我々は猫である
(吾輩は猫である、ね。ワレワレ ハ ウチュウジン ダ)

もちろん最近の記録頻度は減ったがたまに見返してヒヒヒッと笑う。

そんな些細なことで良い。
些細なことを表現した作品が好きだ。

メジャーリーグの球場で鳥の観察している映像もあったな。好き。

鳩ですね
しかもヤンキースの帽子に投影されている。

そういう本来の目的と外れてることもなんだか面白い。
気になる気持ちはわかる。
昔イチローが鳥に話しかけている様な写真があって保存していたな。千葉マリンスタジアムに鳥の群れが降り立っちゃって試合が中断した事もあったな…。

ヒッチコックかよ。

この作品も良かったなー
右側に使用した自転車だろうか、光っている。
館内様子
初代館長のレリーフ。次男から「これ横尾忠則さんの絵だね〜」と言われて「え!」っと。
今まで何度か見てるのに記載に気が付かなかった。


あー面白かったねぇと美術館から出たらなんと雨が上がっていた。
まったく予想してなかった青空。

わーい!晴れた!しかし急に暑くなった!


眼の前の磯崎タワーも登ろっかー!と言って登ってみた。
見下ろすとこの言葉。

大丈夫👌


「大丈夫」

あー…なんか嬉しい。大丈夫って良い言葉だな。

「大丈夫?」ってニュアンスはちょっとアレだけど。

旅の醍醐味、街歩き。

帰りは水戸芸から水戸駅南口の高速バス乗り場までてくてくと散歩。
以前うまい生ジュースを飲んだ銚子屋果実店は日曜日だからか残念ながらお休み。その時売り切れてた「黄門ジュース(名前!)」が気になってたが次回。2階にフルーツパフェを提供する「フルーツバスケット」という喫茶室があるが、時間の都合上行けず。

銚子屋果実店&フルーツバスケット

よさげなカフェがあったので私はカフェオレをテイクアウト。
Maruni coffee

老舗の和菓子屋さんみつけて、帰りのバスの中で食べるおやつを購入。


「水戸の梅」と言うのが銘菓らしい。
お相撲さんみたいな名前。



木村屋本店

次男は「すあま」を買ってた。なぜ?と思ったら求肥に似てるのかと思ったらしい。彼は無類の求肥好きである。
私は豆大福。美味しかった…和菓子大好き。

15時台の上りのバスはそれほど混んでおらず、おやつを食べて二人で爆睡し起きたらもうバスは首都高を走っていた。

わー綺麗。


ビルの隙間から見える夕日が綺麗だった。

そんなこんなの10歳男児と行く水戸、茨城芸術の旅。
無事完遂。次の日は爆睡。
次男は何気に一都六県訪問制覇ができて喜んでいた。
楽しかったし良かった、良かった!


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