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2020年〜2021年度度版 美術館、企画展めぐり記録

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2020年〜2021年に行った美術館の感想などまとめています
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2020年12月の記事一覧

2020年行った美術館まとめ5 世田谷美術館「作品のない展示室」

2020年行った美術館まとめ5 世田谷美術館「作品のない展示室」

2020.7.12
世田谷美術館「作品のない展示室」
夏草がわさわさと茂るこの感じ、地元だなぁ、と。
1番身近な美術館、世田谷美術館の不思議な企画展。
「作品のない展示室」。

セタビは緊急事態宣言中に会期が被っていた企画展が中止になってしまったという非常に悔しい思いをしている美術館である。延期もできず、やむを得ずだとは思うけれど、やはり辛い。

その逆境を逆手に取ったよう

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2020年行った美術館まとめ4 東京オペラシティアートギャラリー
「ドレス・コード着る人たちのゲーム」

2020年行った美術館まとめ4 東京オペラシティアートギャラリー 「ドレス・コード着る人たちのゲーム」

2020.7.11
東京オペラシティアートギャラリー
「ドレス・コード着る人たちのゲーム」
美術館でファッションの展示があるのは年に何度もあることでは無い。マネキンが洋服を着ているのにデパートと美術館じゃ意味が違うから面白い。
楽しみにしていた展覧会の一つなので、会期延長で心底良かった。

会場がちょっと狭いのでは?と思うぐらい盛りだくさんの展示。
人はどん

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2020年行った美術館まとめ3 オラファーエリアソン「時に川は橋となる」

2020年行った美術館まとめ3 オラファーエリアソン「時に川は橋となる」

東京都現代美術館
オラファーエリアソン「時に川は橋となる」

最初はジェームズ・タレル的な作家と思っていた(奇しくも90年代ジェームズ・タレル展を世田谷美術館で開催した時キュレーションしていたのは長谷川祐子氏だった。)

新しいな、と思うのはアートだけでなく、科学や環境問題に対して具体的に何かアクションを起こせる作家だという事だ。訴える「だけ」のアートではなく。

「私たち

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2020年行った美術館まとめ2 「写真とファッション90年代以降の関係性を探る」

2020年行った美術館まとめ2 「写真とファッション90年代以降の関係性を探る」

2020.6.28 東京都写真美術館

「写真とファッション90年代以降の関係性を探る」

写真が絵画にもたらした影響も重大だが、写真によって発展したものの一つに

ファッションも含まれるだろう。
一枚の写真が、その後振り返った時にその時代の象徴として語られたり。
つい20年前まではファッションテイストごとに雑誌が発行され「編集者によって」選別された写真しか世の中のファッション写真

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2020年行った美術館まとめ1 森村泰昌「エゴオブスクラ東京2020さまよえるニッポンの私」

2020年行った美術館まとめ1 森村泰昌「エゴオブスクラ東京2020さまよえるニッポンの私」

2020.6.9 原美術館

何気なく有休をとった日の前夜、ニュースレターで「原美術館9日から予約制で再開!」の文字。これは、呼ばれている!と確信し予約。
気持ちがはやり、開館時間よりだいぶ前から周辺をウロウロ。(閉館してしまったらこの辺を歩く事なんてまず無いのだろうな)と思う程度に他人の住宅地だ。

しかし、門が開く瞬間にも立ち会えて、原美術館再開後、初の閲覧者になれたのは良

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